中国の人気俳優ワン・イーボー（王一博）が、河南省で起きた水害に300万元（約5772万円）を寄付していたことが分かり、中国のSNS・微博（ウェイボー）で注目を集めた。

2021年7月、河南省は「1000年に一度」と言われる規模の豪雨に見舞われ、地下鉄の浸水などにより300人を超える死者が出る甚大な被害を受けた。その後、河南省出身のワン・イーボーは、中国の女性歌手ハン・ホン（韓紅）が設立した韓紅愛心基金会のボランティア隊の一員として被災地を訪れ救助活動にあたったことが話題となっていた。

韓紅愛心基金会はこのほど、企業や個人からの寄付金をまとめた資料を公表し、ワン・イーボーが河南省の水害に対して300万元を寄付していたことが明らかになった。

3月31日、微博ではこの話題がトレンド入りし、多くのネットユーザーの関心を集めた。「さすが！」「ワン・イーボー最高です！」「なんて良い子なの」「ワン・イーボーはたくさんの人々に良い影響をもたらすね」と称賛する声や、「韓紅愛心基金会の資料を見て初めて（ワン・イーボーが多額の寄付をしたことを）知ったよ！不言実行だね」「黙って善い行いをするポジティブなエネルギーに満ちたアイドルだ」とワン・イーボー自らは公表していなかった寄付実績に驚き、感銘を受ける声が上がった。

また、「弁明もせずに1人で頑張ってたのね（泣）」「災害時は現場に行って300万元も寄付したのに、多くの罵倒に苦しんだよね」「当時たくさんの人に罵倒されたのに、釈明もせず黙って善い行いをしたんだね。これこそ、私の好きな人だよ（泣）」と、救助活動が報道された際、一部のネットユーザーから批判を受けたにもかかわらず、黙って寄付をしていたワン・イーボーに好感を持つコメントも寄せられた。（翻訳・編集/刀禰）