2022年4月1日、韓国・ニュース1は「韓国の輸出が貿易統計を始めて以来の最高値を記録したことを受け、文在寅（ムン・ジェイン）大統領が『韓国経済の驚くべき底力』だと高く評価した」と伝えた。

産業通商資源部が同日に発表した「3月の輸出入動向」によると、先月の輸出は前年同月比18．2％増の634億8000万ドル（約7兆7767億円）を記録した。記事によると、文大統領は自身のSNSアカウントに「韓国経済が崩壊したという言葉は事実だろうか？」と題した文章を掲載。「月の輸出額と1日平均輸出額、どちらも1956年の貿易統計集計開始以来、最高の実績だ」「オミクロン株の流行とサプライチェーン不安、ウクライナ事態など、対外経済状況の困難の中での達成は一層、意味が大きい」と評価した。

また、「従来の主力産業と新産業、両方の競争力が高まり輸出市場が大幅に拡大するなど、危機にも揺らがない強い大韓民国経済に生まれ変わった結果」だとし、「世界的なエネルギー価格急騰により輸入額も過去最高を記録したが、貿易収支は主要国と比較すると極めて良好なレベル」だと強調。これもまた記録的な輸出実績がもたらしたものだと説明している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「最高の大統領」「みんな文大統領のおかげだ」「経済強国、文化強国を築き上げたのに、次の人が崩壊させてしまうのでは」「今後5年間、こんな経済成長はないだろう」「文大統領のいない韓国が心配です」など、文大統領の退任を惜しむ声が寄せられている。

その一方で、「文さん、それはあなた1人がやったことか？」「政府の手柄は一つもない。全ては企業が頑張ったからだ」「企業が頑張って工場を動かし輸出したから韓国経済はこれだけ持ちこたえた。政府が手を出した経済成績表には大した成果は出ていない」「文在寅任期中に国家負債は600兆から1000兆ウォンを突破した」など、文大統領批判のコメントも殺到している。（翻訳・編集/麻江）