中国で「宮廷グルメドラマ」が評判に、レストランとコラボの「特製メニュー」も

anomado    2022年4月4日(月) 23時40分

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中国では明朝時代の宮廷内の食文化を扱う「尚食」というドラマが人気を得た。飲食店チェーンとのコラボで劇中に登場した料理による「コースメニュー」も登場した。

中国では明朝時代の宮廷内の食文化を扱う「尚食」というドラマが人気を得た。視聴者は番組中で紹介される宮廷料理の数々に「よだれがとまらない」状態という。賞味したいのが人情だが、自分で作るのは困難だ。中国のメディア/ポータルサイトの網易によると、北京市内の飲食店がこのほど番組側とタイアップして、番組で紹介され「垂涎の的」となった料理の一部を提供をしはじめた。

「尚食」とは歴代中国宮廷で、皇帝に献上する食事を司った官職名だ。テレビドラマ「尚食」の舞台は明が栄えた3代永楽帝から5代宣徳帝の時代にかけての宮廷だ。姚子衿という少女が「尚食」の一人として抜擢され、美食づくりの道を究めていく。

姚子衿を演じる女優の呉謹言さんは四川省出身で1990年生まれ。かつてはバレエのダンサーをしていたこともあり、スリムでしなやかな身体の持ち主だ。出世作とされるのは2018年の、やはり時代劇である「延禧攻略」だった。

「尚食」には恋愛模様も織り込まれ、姚子衿は最後には皇后になるが、視聴者を魅了したのは何と言ってもさまざまな宮廷料理を生み出す姚子衿の創意工夫や努力、そして料理の製作過程や出来栄えだ。

「私も賞味したい」と思うのが人情だが、同じ料理を自分で再現することは難しい。そんな状況の中で登場したのが、北京市を中心に飲食店をチェーン展開する局気とのコラボレーションだ。番組内で紹介された料理から5種を選んた「宮廷料理コース」として楽しめるようにした。網易は、「価格はわずか299元(約5800円)」と表現した。

中国では、いわゆる「時代劇」が「古装劇(グージュアンジュー)」と呼ばれる。「古い衣装を身に着けたドラマ」の意だ。「古装劇」はさらに「武侠ドラマ(武術侠客ドラマ)」「(史実にほぼもとづく)歴史ドラマ」「神話ドラマ」「ファンタジードラマ」「宮廷内闘争ドラマ」などに分類される。「尚食」は「古装劇」としては珍しい「グルメドラマ」という分野を切り開いたことになる。(翻訳・編集/如月隼人

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