中国メディア・観察者網に4日、上海市にあるコンビニエンスストアのローソンに20日以上泊まり込んだ店長の女性を紹介する文章が掲載された。

文章によると、女性は安徽省出身で今年32歳の李娜（リー・ナー）さん。上海の西側エリアでは1日から新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンが始まり、人々は家にこもることになったが、李さんにとってはその前日が店のドアに鍵をかけ、ひさびさに家路につける日となった。

李さんが住んでいる、店の近くにある団地は3月9日に封鎖が始まり、ベッドもシャワーもない店に泊まることにしたのはこうした状況下でも人々に商品を提供し続けるため。店で働いて2年余りになる李さんは近隣住民と友人のような関係で、自身も2児の母親であることから特に付近の子どもらがバランスの良い食事を取れるかどうかが気になったという。

当時の状況について李さんは「店での生活は皆さんが想像するほど大変なものではなかった。食事は最も簡単な問題。ただ、睡眠の条件はやや粗末だった。一番難しかったのはシャワー」などと話しており、中国のネットユーザーからは「想像もできない」「すごいな」「やっぱり良い人は多い」といった声が寄せられている。（翻訳・編集/野谷）