魯東大学がキャンパス封鎖に反対した学生を退学処分に、ネットで批判殺到「こんな大学無くていい」―中国

Record China    2022年4月5日(火) 21時20分

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山東省の魯東大学がキャンパスの封鎖と全員に対するPCR検査に反対した大学院生に退学処分を下し、物議を醸している。

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山東省の魯東大学がキャンパスの封鎖と全員に対するPCR検査に反対した大学院生に退学処分を下し、物議を醸している。

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魯東大学はこのほど、「孫健(スン・ジエン)の退学処分の決定」と題する文書をインターネット上に公開した。

文書は、「3月27日、魯東大学大学院歴史文化研究科中国史専攻の孫さんは、国家と山東省および煙台市の新型コロナウイルスまん延防止措置の規定を無視し、無断でプラカードを掲げてキャンパス内を歩き、キャンパスの封鎖と全員に対するPCR検査に関する規定に公然と反対し抵抗した。こうした行為でキャンパス管理の秩序を混乱させたため、孫さんは公安に強制連行され、警告と処罰を受けた」と説明した。

また、「2021年12月から、孫さんは中国のメッセージアプリ・微信(ウィーチャット)のアカウント上で国家や山東省、煙台市、魯東大学のまん延防止措置に対して事実と異なる不当な言論を発信していた」とも指摘。「学校側が孫さんに何度も批判教育を繰り返したにもかかわらず、孫さんは訂正を拒否した上、国家や山東省、煙台市、学校のまん延防止措置に公然と反対して学生らを抵抗に扇動し、学校の評判に重大な損害を与え、学校の内外に非常に悪い影響を及ぼした」とした。

そして、「孫さんの行動は国家の法律や学校の規律に違反した」とし、孫さんの退学処分を決定したと報告した。なお、「異議があれば、学生本人が10営業日以内に学校の学生クレーム処理委員会に書面で上訴することができる」と通知している。

中国メディアの網易新聞によると、孫さんは「魯東の封鎖を解け」と書かれたプラカードを掲げ、キャンパス内を1人で歩いた。この行為によって煙台市の公安局芝罘支部から“学校の秩序を乱した”として叱責を受けたが、「行政処罰決定書」にサインすることを拒んだという。

また、21年12月、孫さんは微信アカウント「向往自由的富貴」で、「煙台市ではウイルスがまん延していないのに、なぜ学生たちは自由に学校に出入りできないのでしょうか。まさか、あなた方(学校)は学生の気持ちを少しも気に留めていないのでしょうか?なぜ学生にだけ厳しい出入りの制限をかけるのでしょうか、先生たちには制限がないようですが?もしかして、先生たちにはウイルスに対する免疫があるのですか?学生がキャンパスへの出入りを制限されている一方で、外部の人は学校の応接室に入って食事もできるなど、大いに門戸を開いているようですが…」と指摘した。

記事によると、孫さんは処分を受けた後の3月31日夜、同大学に対して“檄文”を送り、「あなた方は問題を解決するよりも、私を片づける方が簡単だと思ったのでしょう。ここで言っておきましょう、あなた方のやり方は私には効きません。私は断固として自分の権利を守ります」などと主張した。

このほか、中国のSNS・微博(ウェイボー)上で4月4日、上海市・復旦大学の羅書華(ルゥオ・シュウホア)教授がこの一連の騒動に対して「学校の処分決定は、事実確認とその描写の両方で間違っており、引用された罰則や規定は適用されない」とし、迅速に文書を撤回して孫さんに謝罪するよう呼び掛ける文章を発表したことが報じられている。

中国のネットユーザーから寄せられたコメントは「こんな大学で勉強する必要ない」「この(中国の)環境はもはやあらゆる批評も受け入れられず、許されなくなってしまった」「異なる声を許容してこそ、社会は進歩する」「良い学生だ。こんな学生が増えたらいいな」「退学処分は非常に厳しい罰であり、明確に規定に該当している必要がある。彼は具体的に魯東大学のどの規定に違反したのか?」「学校のやり方には同意できない。このような大学の精神がない大学は無くていい」「この学生はきっともう海外に行くしかないね」「実際、この学校は彼にふさわしくないものね」など、孫さんを支持する声が多数を占めており、「(アメリカの)バックボーンを持った優秀な学生だ(笑)」「国家のまん延防止措置に反対する学生のどこが良い学生なんだ?」など批判的な声は少数だった。(翻訳・編集/刀禰)

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