人民網日本語版 2022年4月7日(木) 22時50分
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星座はこれまでずっと、人付き合いの中で若者に最も人気の話題だった。それが今、MBTIに取って代わられそうになっている。資料写真。
星座はこれまでずっと、人付き合いの中で若者に最も人気の話題だった。それが今、MBTIに取って代わられそうになっている。両者の間には多くの違いがあるのだが。
MBTIは新しい「ネットスラング」ではなく、性格診断テストの英語表記の頭文字を取ったものだ。
■MBTIとは?
MBTIとは「Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)」という名称の、自己申告型の性格診断テストのことだ。人々がどのように外界に接し、判断をし、ものを見るかなどの心理活動のパターンや性格のタイプを測定し分類する。
MBTIは個人の行動の特徴を、興味関心の方向、外界への接し方、判断の仕方、ものの見方の4つのポイントによって分類する。
4つのポイントの選好を組み合わせると人の性格は16タイプに分かれる。現在流行中のMBTI16タイプ性格診断テストでは、16タイプを分析家、外交官、番人、探検家の4大タイプに分類する。
■MBTIはなぜ人気があるのか?
MBTIの最初のテストシートは1942年に登場し、その後、改訂が加えられ、徐々に整ったものになっていった。1980年代になって人気が出始め、今ではインターネットを通じて新たなブームを巻き起こしている。
MBTIはなぜ人気があるのか。一般的に言われているのは、操作が簡単で、拡散しやすいというものだ。同時に、MBTIは「アンケート調査のようなもの」の回答を利用して個人を診断するのではなく、決定権はテストを受ける側にあり、1人1人が自分の発信した情報に基づいて、自分の性格がどのタイプかを探求し判定する。
MBTIは人気があるが、学術分野ではいつも議論の的になってきた。学者の中には「このテストの信用度と効果はそれほどでもない」という人もいれば、「テストの結果説明は記述があいまいで一般的なことばかりがゆえに誰にでも当てはまる」という人もいる。
しかしMBTIは相対的に簡単であいまいな部分があるからこそ流行した。特にSNS時代の中、人はしばしばMBTIを用いて自分を表現したり、情報を共有したり、人と関わったりしてきた。
「MBTIがなければ、何か別のものがその隙間を埋めただろう」との見方を示す専門家がいる。
■MBTIで社員を採用したりパートナーを探したりするのは大丈夫か?
MBTIは登場して以来、しばしば企業の採用活動や人々のパートナー探しに利用されてきた。しかし、企業がMBTIで応募者をふるいにかけることや、個人がMBTIを利用してキャリアアップを計画したりパートナーを探したりするのは大丈夫なのだろうか。
慎重な態度を取るネットユーザーが少なくない。「心理テストはある面で参考になるという程度のもので、判断には利用できない。ましてや専門家でなければ、さまざまな概念の理解において極めて大きなずれがある」という人がいれば、「SNSプラットフォームで楽しんでいるだけ」という人もおり、「自分を認識する1つの方法に過ぎない。参考程度のもの」とする人もいる。
「MBTIの結果で最終的な性格パターンの判断をしてはならない。判断するには、MBTI認定資格を持つ専門家の指導の下で、回答の結果を参考資料として、個人の性格パターンを確定する必要がある」とする学者がいる。
同研究によると、MBTIは自分のことをはっきり知るのに役立つものだが、認知の自由を奪うものではなく、結論を人に押しつけるものでもない。MBTIは人の性格に効果的な評価を下すが、行動や態度、知的レベル、能力の高低、仕事ぶり、将来の幸せや運命を推測・判断するものではないという。
現在、一部の人はMBTIを新たなラベルに利用するが、これは物事をよりつまらなくする可能性がある。人とは動的なもので、ことわざにも「十人十色」というように、性格テストは手軽にできるが、内面の探求には永遠に終わりがない。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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