Record China 2022年4月12日(火) 9時20分
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10日、中国新聞網は、海外スポーツファッションブランドが中国市場でシェアを落とす中、中国ブランドが業界をリードする可能性について報じた。写真は中国ブランド・安踏のウェア。
2022年4月10日、中国新聞網は、海外スポーツファッションブランドが中国市場でシェアを落とす中、中国ブランドが業界をリードする可能性について報じた。
記事は、中国国内の大通りを歩くと、ますます多くの国産スポーツファッションブランドを目にするようになったとし、これまでのアディダスやナイキといった海外ブランドのポジションを、安踏、李寧などの国産ブランドが「占領」し始めていると紹介した。
そして、海外ブランドは新疆産綿の使用をめぐる問題や供給不足によって中国での売り上げを落とすとともに、中国ブランドの激しい追い上げに遭っているとし、安踏の2021年の売上高が約493億元で前年比38.9%と大きく成長し、中国国内市場シェアも16.2%と、14.8%だったアディダスを逆転してトップに立ったと伝えている。
また、李寧も昨年の純利益が前年比136.15%増と安踏を超えるペースで増加し、「国潮ブーム」に乗っかってファッションショーに参加したり、人気俳優のシャオ・ジャン(肖戦)をイメージキャラクターに起用したりと積極的なPRを展開して若者層を中心に影響力を急速に強めているとした。
一方で、売り上げや利益が急成長している国産ブランドにも「低開発」というボトルネックが存在することを指摘。安踏の21年の研究開発コストは11億3000万元で、同年の売上高のわずか2.3%にとどまり、李寧の研究開発コストも21年は1.8%で20年の2.2%からさらに低下するなど、ナイキやアディダスに比べて研究開発向けの費用がはるかに少ないと伝えた。
記事は、国産ブランドが高級志向を進める中で消費者からは「値段は上がっているのに品質や使用感が値段相応になっていない」という指摘が出ていることを紹介した上で「国産ブランドは販売促進の傍らで研究開発への資金投入を強化する必要がありそうだ。さもなければ、値段だけ高くて品質が低いという状況に陥ってしまうことになる」と結んだ。(翻訳・編集/川尻)
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