2022年4月13日、スピードスケート女子の小平奈緒（35）が現役引退を発表したとのニュースが韓国でも続々と報じられ、注目を集めている。

小平は12日に記者会見を行い、10月に長野市エムウェーブで開催予定の全日本距離別選手権を最後に引退する意向を示した。

韓国・MHNスポーツは、小平について「日本スピードスケート史上最高の女子短距離選手」とし、「国際大会女子500メートルで25回連続優勝、2018年平昌五輪女子500メートル優勝など輝かしい業績を積み重ねてきた」と紹介。さらに「何よりも李相花（イ・サンファ）と築いた友情により、日韓両国のファンから大きな支持を得た」とし、「小平と李は平昌五輪のレース後に抱き合って互いを称え、深い感動を与えた」「小平は金メダル、李は銀メダルを獲得したが、2人にとってメダルの色はそこまで重要じゃなかった」などと伝えている。

また、12日の会見の数時間前に小平がSNSに投稿した李へのメッセージにも注目。小平は段ボールの写真と共に「日本のお菓子をたくさん詰めた」「相花、楽しみに待っててね」などと書き込んだと伝えている。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「偉大な人。最高の選手の1人」「国籍は関係なく、スポーツ選手として尊敬できる」「最高だ。スポーツ選手のお手本を見せてくれた人」「小平選手は哲学者のよう。金メダルに満足してやめるのではなく、ピーク年齢を過ぎても自分にとって意味のある最後に向けて準備する姿がかっこいい」など小平への称賛の声が上がっている。

また「北京五輪で李相花の名前を読んだときは感動した」「2人の友情は本当に美しい」「2人を見ていると心が温まる」「お疲れさまでした。小平選手というライバルがいたから李選手は素晴らしい記録が出せた」「これからもずっと2人には仲良しでいてほしい」などの声も寄せられている。（翻訳・編集/堂本）