Record China 2022年4月15日(金) 6時40分
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スペインメディアの20ミヌートスはこのほど、「中国は極超音速旅客機のデビューを2035年まで早めている」とする記事を掲載した。資料写真。
スペインメディアの20ミヌートスはこのほど、「中国は極超音速旅客機のデビューを2035年まで早めている」とする記事を掲載した。中国国営新華社通信系の参考消息が12日、その内容を要約して次のように伝えている。
極超音速機の存在についてはこれまでも耳にしているのでニュースというものでもないが、本当に新しいニュースは、中国が当初2045年に設定していたそのデビューを10年前倒しして2035年としたことだ。
プロセス全体を10年も早めることになるので、野心的であるだけでなく、驚くべきものでもある。
アジアの大国は今年、世界で最も先進的な極超音速風洞設備「JF-22」を完成させる。これと競合できるのは米国の風洞(空気力を測定するための装置)だけだが、異なるのは、米国の風洞はマッハ30に到達する速度が30ミリ秒しか持続しないということだ。
中国では、この技術の経験は、傍受される可能性なしにわずか14分で米国の領土を攻撃できる極超音速兵器の開発から来ている。
さらに、中国には、はるかに低いコストで、極超音速航空機の製造に使用される摂氏3000度までの温度に耐えられる新しい材料を開発する能力もある。
搭載されるエンジンは、可動部品がないため、もう一つのイノベーションとも言えるもので、とりわけ、空気粒子を高速で移動できる電磁システムを使用する。
当初、流体力学に基づいて設計されたこのエンジンは、中国のあらゆる主要な極超音速プロジェクトのリーダーでもある担当エンジニアのウェイ・バオシー氏の言葉を借りれば、「効率と安定性が劇的に向上する」。
ウェイ氏によると、その効率はロケットの10倍で、航空機の耐久性に影響を与えるエネルギーを吸収する能力があり、極超音速段階で燃料を必要としない。「新しい冷却システムと爆発エンジン」が必要だが、中国はすでにその開発に取り組んでいる。
デビューする日は前倒しされたが、締め切りに本当に間に合うかどうかを確認する必要がある。だがこれまでのところ、このプロジェクトは、アジアの大国で飛躍的に成長しているもう一つの分野である人工知能(AI)と共に進んでいる。(翻訳・編集/柳川)
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