感染者が過去最多更新の上海、疾病対策担当の役人が自殺―独メディア

Record China    2022年4月15日(金) 10時40分

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14日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版は、新型コロナの新規感染者数が高止まりしている上海で、疾病コントロール当局の関係者が自殺したことを報じた。写真は上海の隔離施設。

2022年4月14日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版は、新型コロナの新規感染者数が高止まりしている上海で、疾病コントロール当局の関係者が自殺したことを報じた。

記事は、上海で13日に1日の新型コロナ新規感染者数が2万7000人を超えて過去最多を記録したと紹介。ロックダウンが続く中でも感染拡大が収まらない状況に加え、中央政府が「動態的ゼロコロナ」方針の継続を命令していることで、民間や地方官僚のストレス、プレッシャーは日増しに高まっており、「ウイルスだけでなく、社会の危機も食い止めなければならなくなっている」と伝えた。

その上で、香港の親中派メディアである香港01のほか、香港の無料紙・頭条日報および一部の海外メディアがこのほど、上海市虹口区衛生健康委員会情報センターの銭文雄(チエン・ウエンシオン)主任が現地時間12日午後1時19分にオフィスで自殺したことを報じたと紹介、中国共産党系紙・環球時報胡錫進(フー・シージン)編集長が14日にSNS上で「上海の同業者に確認を求めたところ、死亡したとのことだった」と事実であることを認める書き込みを行ったことも併せて伝えた。

胡氏は銭氏の死について「悲痛であり、上海の防疫において一部の末端人員が負担に耐えきれなくなっているという印象を一層際立たせた」とする一方で、「国家の大多数の人は動態的ゼロコロナを支持しており、今の上海はゼロコロナに向けて奮闘する以外に選択肢はない」と論じたことを紹介している。

記事は、上海での全面的なロックダウンが始まってからすでに半月近くが経過しており、11日に中国共産党中央政治局委員で上海市共産党委員会書記の李強(リー・チアン)氏が市内の住宅地域を視察した際、一部市民が食料供給不足に対する不満をぶつけ、李氏に向かって罵声を浴びせる市民までいたと伝えた。(翻訳・編集/川尻

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