Record China 2022年4月15日(金) 20時20分
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14日、米華字メディア・多維新聞は、新型コロナウイルスに対して先天的に感染しにくい人が一部に存在する可能性が英国での研究で明らかになったと報じた。
2022年4月14日、米華字メディア・多維新聞は、新型コロナウイルスに対して先天的に感染しにくい人が一部に存在する可能性が英国での研究で明らかになったと報じた。
記事は、英国で2月、健康で新型コロナに未感染でワクチン接種を受けていない若年のボランティア36人に新型コロナ原始ウイルスに接触させる試験が行われ、その結果、半数の被験者が感染した一方で、未感染者の約半数から免疫系統が感染を迅速に阻止してウイルスを消したことを意味する少量のウイルスが検出される結果になったと紹介した。
その上で、研究者がこの結果について2つの可能性に関する仮説を立てており、1つは被験者の遺伝子が突然変異を起こし、コロナウイルスがヒトの細胞に侵入する際に必要なACE2タンパクの構造に変化が生じ、コロナウイルスによる細胞侵入の可能性を低減させているというものだとした。
また、2つめの可能性は、被験者の免疫系が特に強靭(きょうじん)で、ウイルス感染初期にI型インターフェロンと呼ばれる抗ウイルスタンパクが大量に生成されてヒト細胞内におけるウイルスのコピーを制限するか、体内の記憶T細胞が特に多く、感染初期に免疫系が始動してウイルスを排除する手助けをしているというものであり、免疫系の強弱は人によって異なり、遺伝と関係していると説明した。
記事は「総じて、新型コロナに対する遺伝的な抵抗力は希少な可能性があるが、研究チームは抵抗力を持つ人の重要な遺伝子変化を解明して、より有効な薬物療法を開発することに希望を抱いている」と伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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