中国のニュースサイトの観察者網は17日、インドのシン国防相が、米サンフランシスコでの演説で、「インドを傷つける国は容赦しない」などと述べて、中国に対して強いメッセージを送ったと報じた。

記事によると、シン氏は16日、サンフランシスコのインド総領事館で演説し、ロシアに対するインドの立場をめぐり、インドは「ゼロサムゲーム」の外交を信じておらず、一方の国との関係が他の国との関係を犠牲にすることはないと述べて、米国を「なだめる」メッセージを送った。

一方で、インドは「強力な国」として浮上し、世界の3大経済大国に入ろうとしているとした上で、中国との国境地帯でインドの兵士が示した「勇気」についても言及し、「彼ら（インドの兵士）が何をしたか、そして私たち（政府）がどのような決定を下したかについて公に言うことはできない。しかし、インドを傷つけるいかなる国にも容赦しないというメッセージが（中国に）伝わったと断言できる」とした。

ロシアの通信社スプートニクは、シン氏の発言について、「中国について具体的に言及していないが、中国に対する『厳しい警告』であることは明らかだ」と報じている。（翻訳・編集/柳川）