ドイツには本当にそれほど多くのプーチン支持者がいるのか―独メディア

Record China    2022年4月19日(火) 17時20分

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17日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは「ドイツでは本当にプーチン支持者がそんなにたくさんいるのだろうか」とする文章を掲載した。

2022年4月17日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは「ドイツでは本当にプーチン支持者がそんなにたくさんいるのだろうか」とする文章を掲載した。以下はその要約。

ロシアウクライナに侵攻して8日目の3月3日、あるドイツ人ブロガーがTikTokに流暢なロシア語で「親愛なるプーチンさん、欧州諸国があなたについて理解していないことを申し訳なく思います。ここでは、ロシア国旗を掲げただけで捕まってしまうのです。私はあなたを完全に支持しています。ウクライナにはファシズムとブタしかいません。ゼレンスキーは排除されるべきです」とプーチン大統領に語りかける動画を公開した。動画はネット上に拡散し、世界各地の親ロシアメディアやロシア語ユーザーが関心を寄せた。

その1カ月後、キーウ近郊のブチャでロシア軍が戦争犯罪を働いたとの疑いが報じられた4月3日、このユーザーは友人と共に、ロシアやソ連、そしてドイツの国旗を掲げた自動車約400台からなる車列行進イベントを実施した。この行進は多くの通行人を震撼させ、「恥を知れ」との罵声が飛び交ったほか、中指を立てる市民や、涙を流す市民も見られた。

しかし、行進の参加者は路傍の人たちがなぜこんなに憤慨していたのか明らかに理解できていなかった。彼らは「われわれは平和のために行動している」と語るが、よくよく聞いてみれば彼らにとっての平和はロシアの勝利によってもたらされるものなのだ。参加者からは「北大西洋条約機構(NATO)さえいなければ、ロシアとウクライナは仲良くできるのに」「どうしてみんなが突然プーチン氏に反発するようになったのかわからない」などといった言葉が聞かれた。

移民問題の専門家によると、ドイツ国内に300万人いるロシア語話者のうち、4分の1がクレムリンによるプロパガンダの影響を受けているという。キリスト教民主同盟のメディナ・シャウバート氏はロシアのウクライナ侵攻開始以降、ロシア語話者がいかに大量のロシアに対するヘイト現象に関するフェイクニュースを消費してきたかを観察している。ロシアからの移民のうち、多くの人が長年ロシア語メディアのみに触れており、過激なロシア政府によるプロパガンダの影響を特に受けやすいとのことだ。

冒頭のプーチン大統領への動画メッセージを配信したブロガーは、車列行進イベントを批判されるとTikTokにアップしていた動画を全て削除した。しかし、このブロガーが2月22日に開設したサイトは残っており、そこではドイツ語でウクライナ戦争に関するうその情報が撒き散らされていた。彼はまさに、クレムリンのプロパガンダを伝えるラテラル・シンカーの1人なのだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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