Record China 2022年4月18日(月) 22時20分
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中国のスポーツメディア・新浪体育が「羽生結弦、札幌五輪招致に導けず」と報じたことに、中国のファンから反発の声が上がった。
中国のスポーツメディア・新浪体育は15日、「羽生結弦、札幌五輪招致に導けず」と題する同メディア記者・周超(ジョウ・チャオ)氏の動画を投稿。2030年の冬季五輪招致を進めている札幌市で、招致に反対する意見が半数を超えたことを伝えたが、中国の羽生ファンからは「羽生くんのせいにするのか」など反発の声が上がっている。
新浪体育は、北京冬季五輪の閉幕後、羽生が日本オリンピック委員会(JOC)を通じた動画で「8年後に札幌でオリンピック開催が決まったら、やっぱりフィギュアスケートの選手の皆さんが最高の演技をしてほしいですし、僕も…出たいです(笑)。でもそれくらい楽しみにしています」と語ったことを説明。また、札幌市の街頭には羽生の写真を用いたPRポスターも掲げられているなど、五輪招致に力を入れているとした。
一方で、「ある世論調査の結果が招致に影を落とした」とし、札幌市が行った世論調査の結果、30年の五輪・パラリンピック招致に「賛成」と回答した人が前回調査と比べ6ポイント減の42%、「反対」と回答した人が7ポイント増の57%だったことを紹介。同市は招致に向けてさまざまな宣伝を行っているが、五輪よりも「雪害」など生活面での整備を訴える声が多数上がっていると伝えた。
さらに、30年大会の招致にはカナダのバンクーバーや米国のソルトレークシティー、スペインのピレネー・バルセロナなどが名乗りをあげているものの、「これらの都市はいずれも国から財政的な支援を得られていない」とし、現在のところ札幌が有力視されていることに言及した上で、「新型コロナ後の経済回復がいまだ不透明な中、30年の五輪開催は大きな不確実性に直面することは明らかだ」と伝えた。
この報道に、中国のネットユーザー、特に羽生のファンからは、「ちょっとひどいタイトルだな」「羽生くんは関係ない。彼が招致活動の責任者というわけでもあるまいし」「彼は日本の首相じゃないよ」「羽生くんは札幌出身ですらない」「彼だけじゃなく、他の選手もJOCを通じてPR動画を発表しているのに、彼だけの責任にしようっていうの?」など反発の声が多数寄せられている。
このほか、「まあ、2030年大会に羽生が出場する可能性は極めて低いからね」とPRに起用する効果は限定的と見る声や、招致反対の声が高まっていることについて「東京五輪の痛みを知っているから。多くの人は賛成しづらいでしょ」「中国も冬季五輪をきっかけに感染が広がった」「多くの一般人にとっては五輪より生活の方が重要だよ」といった声も上がっている。(翻訳・編集/北田)
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