Record China 2022年4月23日(土) 14時20分
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ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、中国メディアは「冷戦思考に陥ったNATOが中国脅威論をあおっている」と批判。「中国はあらゆる手段を使って正当な権益を守る」とも主張した。
ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、中国メディアは「冷戦思考に陥った北大西洋条約機構(NATO)が中国脅威論をあおり、矛先を再び中国に向けようとしている」と批判した。記事は「仮にNATOが中国の権益を損なう措置を取れば、中国もあらゆる手段を使って正当な権益を守ることになる」とも主張した。
中国網は4月5日のNATO外相理事会でのストルテンベルグ事務総長の発言を紹介。中国が西側諸国と共にロシアを糾弾していないと非難した上に、「中国が『各国が自らの道を選択する権利を疑問視』して、すべての人々にとって重大な挑戦になっているというでたらめな発言をした」と語気を強めた。
続いて「周知のように、ロシア・ウクライナ紛争のきっかけはNATOの無秩序な東方拡大だ」と指摘。「NATOはロシアが東方拡大問題に敏感であることを知りながら自分たちのやり方を貫き、最終的にはロシアに自国の安全を守るための軍事行動を起こさせた。その後、NATOは話し合いで和平を実現する努力をしないばかりか、ロシアに制裁を加えて両者の対立を激化させ続け、結果として武力衝突をエスカレートさせた」と述べた。
さらに「NATOはロシア・ウクライナ紛争に直接参加しているわけではないが、この悲劇を演出した『総監督』だ」と説明。「NATOは欧州各地にトラブルの種をまき、欧州の平和と安定に最大の脅威となっている。根源を探ると、冷戦時代に生まれた軍事グループのNATOは、存続の理由を見いだすために常に『敵』をつくらなければならないことがある。二極化という冷戦の考え方は改めようのないイデオロギーの型であり、欧州の安全保障が制御不能に陥った原因となっている」とした。
記事は「中国は外交を通じてロシアとウクライナの和平交渉につながる条件の整備に尽くすと同時に、ウクライナに複数回にわたり人道支援を行ってきた」と言及。「中国の和平に対する積極的な取り組みは、NATOの『火に油を注ぐ』やり方と対照的だ。誰が世界の平和を維持し、誰がそれを損なっているかは見識のある人なら一目瞭然だろう」と訴えた。
そして「ストルテンベルグ氏が言ったように中国の影響力は確かに大きくなっているが、中国は他国を支配したいわけでも、他国に脅威を与えたいわけでもない」と断言。「NATOが繰り返し中国脅威論をあおっているのは世界に混乱が無くなることを恐れ、中国を仮想敵に仕立てようとしているためだ。中国はこれまで事を起こしたことはないが、事を起こすのを恐れてもいない」などと強調した。(編集/日向)
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