2022年4月22日、中国メディアの海外網は、米国でアジア系女性が面識のない男からビリヤードのキューで頭部を殴られ負傷する事件が発生したと報じた。

記事は、ネブラスカ州グランドアイランドで先日、男が面識のないアジア系の女性に対し差別的な罵声を浴びせた後、ビリヤードのキューで頭を殴って女性に脳震とうを起こさせたと伝えた。

そして、現地警察の発表内容として、犯行に及んだのは46歳の男で、暴行罪および意図的な武器使用罪の疑いで逮捕されたと説明。警察当局が事件をヘイトクレイムと認定した上で「170センチ前後、120キロの男が150センチあまりの女性の頭部をキューで殴ったらどうなるかは想像できるだろう。被害者が傷口を縫う必要があるかないかにかかわらず、重罪として訴追すべき悪質な犯行だ」とコメントしたことを紹介している。

また、容疑者が事件当時酒に酔っていた可能性があること、互いに面識がなかったことを紹介したほか、警察側が事件当時の防犯カメラ映像の有無について明らかにしてないことを伝えた。

記事は、新型コロナの感染拡大に伴って米国内ではアジア系住民に対するヘイトクライム関連の犯罪が激増しており、2020年の米国大都市におけるアジア系住民を狙ったヘイト犯罪数は前年の2.5倍に上ったとした。（翻訳・編集/川尻）