人民網日本語版 2022年4月25日(月) 19時50分
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世界初の高高度気球による全システム宇宙探査ロケット発射実験が24日午前9時ごろ、青海省冷湖の「火星キャンプ」で成功裏に行われた。
中国科学院大気物理研究所と北京星箭天航空間技術有限公司が共同で行う世界初の高高度気球による全システム宇宙探査ロケット発射実験が24日午前9時ごろ、青海省冷湖の「火星キャンプ」で成功裏に行われた。これは世界初のニアスペース宇宙プラットフォームロケットの打ち上げ成功を示している。中国新聞網が伝えた。
青海省海西モンゴル族チベット族自治州芒崖市冷湖鎮から西に60キロメートル離れた俄博梁雅丹地区に位置する冷湖の火星キャンプは、甘粛敦煌空港から270キロメートル、青海徳令哈空港から430キロメートル離れている。
北京星箭天航空間技術有限公司の張亦馳社長によると、今回の打ち上げでは高高度気球をニアスペース宇宙発射プラットフォームにして、高高度ゼロ圧力ヘリウム気球がロケットを25~40キロメートルの高空に運び、遠隔操作により空中で点火・発射された。世界初の高高度気球による全システム宇宙探査ロケット発射実験となった。
張氏によると、中国の高空大気の探査手段は現在単一的で、高度50キロメートル以上の探査は従来の宇宙探査ロケット技術を採用するしかなく、コストが高く、効率が低い上、宇宙探査ロケットの技術的な制限により、底層大気の探査チェーンに不備がある。一方、ニアスペース宇宙プラットフォームのロケット打ち上げは、まず高空ゼロ圧力ヘリウム気球によりロケットおよび発射台を25~40キロメートルの高空に移動し、それからロケットシステムの点火・発射を行う。こうすることでロケットのサイズを大幅に縮小し、コストを下げることができるだけでなく、さらに従来の大気探査手段のメリットも兼ね備えており、探査エリアのすべての大気階層を切れ目なく探査でき、整ったデータチェーンを形成する。
張氏は、「冷湖は広大な岩石砂漠の無人エリアがあり発射実験に適しており、地理的位置以外に、探査の意義においてもその右に出るところはない」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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