2022年4月28日、韓国・MBCは「韓国の市民団体VANKが世界中で話題の韓国ドラマ『Pachinko パチンコ』を活用し、日本の歴史歪曲（わいきょく）を正し真実を伝えるグローバルキャンペーンを行っている」と伝えた。

記事によると、大邱（テグ）MBCのラジオ番組にVANKのシン・ジウォン責任研究員が出演し、日本の問題についてアナウンサーの質問に答えた。同ドラマは在米コリアンのミン・ジン・リーによるベストセラー小説が原作で、VANKに所属する活動家は小説やドラマ全話に目を通しているという。4世代にわたり在日韓国人の家族を描くことで、日本統治時代と近代韓国の歴史を紹介している作品で、「日本が否定し歪曲してきた歴史や、国際社会にありのままに伝えられてこなかった日帝時代の韓国の歴史が自然に盛り込まれている」点にVANKとしては注目しているという。

また、VANKでは「日本が歪曲しようとした韓国の歴史」を世界に紹介する活動として、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語、ロシア語、インドネシア語でウェブサイトを構築しており、今回、「Pachinko パチンコ」人気を受けて、SNS上でこれらを広報するキャンペーンを行っているという。ドラマを見て韓国の歴史に関心を持つ外国人が増えるだろうと期待を寄せている。このドラマを契機に「日帝時代の朝鮮に対する日本の弾圧の歴史、朝鮮人たちの抵抗、日本が歪曲した韓国の歴史」が世界に正しく広まってほしいと伝えた。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「歴史を正したいというVANKの思いが広く伝わるといい。応援しています」「さまざまなメディアを通じて歴史歪曲を正そうというVANKの努力はすばらしい」「歴史はうそをつかない」「これこそ文化の力だ」「認めることは認めよ。過ちを犯したら謝罪せよ。決して消えることはない。私もこのドラマを見て感じることが多かった。（ドラマを配信している）Apple TV＋、ありがとう」「古朝鮮、三国、高麗時代前後の韓国史はほとんど中国と日本により歪曲されている。歪曲された全てを正すにはまだまだ道のりは遠い。きちんと主張していかなければ、間違った歴史が定着してしまう」など、というVANKへの賛同、激励のコメントが多く寄せられている。

一方で、「中国の東北工程も正してください」「韓国も歴史歪曲がひどいけど謝罪したことは一度もないよね」などの声も見られた。（翻訳・編集/麻江）