Record China 2022年5月3日(火) 13時20分
拡大
中国のポータルサイト・網易に2日、フィギュアスケートの羽生結弦の魅力について分析する文章が掲載された。
同文章は「極限技に挑戦し2度転倒も称賛、彼にはどんな魅力が?」と題するもの。文章はまず、羽生が中国で知られるようになったきっかけとして、2014年のグランプリ(GP)シリーズ中国大会の公式練習で中国の閻涵(イエン・ハン)と衝突した事故を挙げた。羽生は衝突で頭部や顎から流血、倒れたまましばらく起き上がることができなかった。普通であれば棄権してもおかしくない状況ながら、羽生は治療を受けてリンクに戻った。たびたび転倒しながらも最後まで滑り切った。文章は「その精神に、観客みんなが感動した」と評した。
続いて、羽生の生い立ちに言及。幼少期にぜんそくを患ったこと、姉の影響で4歳の時にスケートを始めたこと、憧れの選手はロシアのプルシェンコだったことなどを紹介。また、11歳の頃に受けたインタビューで将来の目標を聞かれた時に「オリンピックで金メダルを取ること」と答えたことを説明し、「彼はその目標を実現した!」とたたえた。
さらに、羽生の故郷である宮城県仙台市が2011年3月の東日本大震災で被災したことにも触れ、練習環境やメンタル面で苦労を重ねながらも着々と成長し、14年のソチ五輪、そして18年の平昌五輪で連覇を達成したことを紹介した。
文章は「優秀なアスリートは数多くいるが、羽生結弦を好きな人は国籍・年齢問わず幅広い。それは、単に彼がフィギュアスケートのチャンピオンであるからだけでなく、彼の人柄と信念によるものだ」と指摘。17年の世界選手権で中国の金博洋(ジン・ボーヤン)の中国国旗が表裏になっているのを直したこと、チームメイトがインタビューを受けている後ろを通る際に自分に注目が向かないように陰に隠れてはっていったこと、演技後にリンクに投げ入れられたプレゼントをスタッフと一緒に拾ったことなどを挙げ、「こうした心優しい行動をする彼をどうして嫌うことができるだろうか」とつづった。
また、羽生が4回転アクセル(4A)に挑戦し続けてきたことについて「この技を完成させるために彼は8年間を費やし、練習では転倒して脳震とうになったこともある。彼は人類の限界に命懸けで挑んでいると言っても過言ではない」と説明。北京五輪前に優勝よりも4Aの成功を重視するともとれる発言をしていたことに触れ、「優勝を狙うのであれば別の選択肢も十分にあった。だが、彼の目標は限界への挑戦、自分自身への挑戦、ほぼ不可能と言われた夢への挑戦だった。結果はどうであれ、彼の精神はリスペクトに値するものだ」と評した。
文章は最後に、欧州の解説者の言葉を引用して「優秀な選手はたくさんいる。偉大な選手もたくさんいる。だが、羽生結弦はその上にいる」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
この記事のコメントを見る
Record China
2022/4/25
2022/4/22
2022/4/15
2022/4/14
2022/4/8
2022/4/6
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る