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働き始めた職場の新人「Z世代」、賃金は唯一の要素ではない―中国

人民網日本語版    2022年5月10日(火) 12時50分

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「00後(2000年代生まれ)」のミレニアル世代の若者がキャンパスに別れを告げ、社会に出るようになった。

「00後(2000年代生まれ)」のミレニアル世代の若者がキャンパスに別れを告げ、社会に出るようになった。この人たちと働き始めて間もない「95後(1995年から1999年生まれ)」とで、「1995年から2009年までの間に生まれた働き始めたZ世代」を構成している。中国新聞網が伝えた。

■残業にノー、逆の背景調査も

「確かに残業は好きじゃないし、残業しないと言う勇気もある。非常に切迫した状況だとか自分のミスだとかでなければ、勤務時間外には返信すらしたくない」。このように語る「00後」の高芒さんは、「自分は残業に反対しているわけではない。本当に仕事が多くて終わらないのであれば残業したいと思うが、毎日毎日強制的に残業させられるというのは断固として受け入れられない」ときっぱり述べた。

高さんは続けて、「もちろん毎日の勤務時間中にサボらず、真面目に働いて効率を高めることが前提だ。効率を高める原因は定時で帰りたいからだけれど」と笑った。

仕事を探す過程で、「背景調査」はごく普通のことで、一般的に雇用側は関係者を通じて応募者の背景に関する資料の真偽を確認する。しかし今時のZ世代の仕事探しでは、逆に求職者側が企業の背景調査を行うのが新しい流れになっている。

SNSを見ると、一部のブロガーたちが、困難な状況に陥る人が1人でも減ってほしいとして作成した「心が動いてはいけないoffer」リストが広く伝わっている。「企業評価システム」を打ち出した脈脈のプラットフォームのデータによると、求職者の91%が企業の情報を主体的に収集し、企業の背景調査をしているという。

■賃金や福利厚生を考えるが、1番目の要素ではないし、ましてや唯一の要素でもない

「職場のエチケットや暮らしのマナーが保たれていることを前提として、自分の利益を守ることにちゅうちょしない」。職場で経理の仕事をする「95後」の薛雪さんはこのように述べた上で、「自分の年代の若者がこんな風に『大胆』で『不合理な内部の競争をしない』のは、主に生活のための圧力がないからだ。上の世代を見ると、両親は給与も退職金も自分が暮らしていくのに十分で、私にお小遣いをくれる余裕もある。下の世代を見ると、私たちの世代にはまだ養わなければならない子どもはなく、犬や猫を飼っている人の方が多い。こうしたことが私たちに自分の好きなことやキャリアアップに関心を持っていられる十分な自信を与えてくれる」と説明した。

就職支援サイトの智聯招聘が発表した「Z世代職場の現状とトレンド調査研究報告2021」でも、仕事に対する姿勢では、Z世代は「好きなことが第一、仕事の内容が自分の嗜好に合うことが昇進や昇給よりももっと重要」と考える人の割合が上の世代を明らかに上回る。仕事の強度よりも、仕事がもたらす達成感や価値観が、徐々にZ世代の日々考える問題になってきたという。

ビジネスSNSのLinkedIn(リンクトイン)が発表した「『95後』の仕事をめぐる価値観の基礎研究報告」は、「良い仕事とは、『95後』にとっては『賃金が高い』だけではない。自由度、成長の可能性、仕事の意義、人間関係などの面での精神的ニーズに応えてくれるものでなければならない。『95後』は『収入と資産』に対する渇望を少しも隠さないが、これを土台に精神的な充足感も求めている」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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