人民網日本語版 2022年5月12日(木) 6時0分
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新・新人類と呼ばれるZ世代が今、次々と社会に出るようになっている。資料写真。
「下を向いて仕事をするのはいいが、仕事に対して頭を下げることは絶対にしてはならない」。インターネット原住民で、新・新人類と呼ばれるZ世代が今、次々と社会に出るようになっている。独特の価値観や行動基準、成長の経歴を持つZ世代は今、職場に新たな力を注ぎこんでいる。そして、「存在感のない社員にはならない」というポリシーで、職場のルールを変えつつある。
重慶に住む劉さんという女性が、退勤後の会社の付き合いを断ったためクビになったというニュースが最近、大きな話題となっている。一部の中年の会社員が、「付き合いでお酒を飲むだけで、別に大したことでもないのに」とささやく一方で、新世代の会社員やZ世代の新入社員にしてみれば、仕事と生活をはっきりと区別するようになっている。
劉さんのようなケースは、レアなケースでは決してなく、インターネット大手に入社した新卒者が最近、会社のグループチャットで、「残業を強制する必要はないだろう」と管理職の上司を批判し、会社がプロジェクトの期限に間に合わせるために社員に残業するよう求め、休憩の時間もないと訴えたことも話題になっている。
多くの人からすると、この新卒者は大胆で、常識はずれかもしれないが、Z世代の新入社員は、「労働の尊厳を強調し、人格と平等を重視し、臆さず声を上げ、法律を武器に、自身の権益を守ろうしている」と称賛している。体裁の良い生活を維持することこそが目的であって、仕事はそれを実現する手段に過ぎず、胸を張ってお金を稼がなければならないと考えているのだ。
2021年に求職サイト・智聯招聘が発表した「2021Z世代の職場の現状と動向調査研究報告」は、職場におけるZ世代のイメージをはっきりと描き出している。例えば、仕事に対する態度を見ると、「関心があるかが一番重要で、仕事の内容が好みに合っているかは、出世や昇給よりも重要」を選んだZ世代は、上の世代よりも目に見えて多かった。また、Z世代は、仕事がハードかよりも、仕事がもたらす達成感や価値観について、毎日考えるようになっている。その他、Z世代は職場に対する固定観念を捨て、職場で発言権を持つことを望み、存在感のない社員ではなく、束縛から自由になるために声を上げるようになっている。
それに伴い、役員や管理職も管理の理念やリードのスタイルを変えるよう迫られている。以前は管理職の個人の好みを中心にした粗放的管理が主だったが、今ではそれが淘汰されている。役員らは昔と異なり、社員の人生を左右する権利は自分になく、Z世代を自分のツールにすることなど考えてもならないと悟らなければならなくなっている。前の世代の人々が会社を「第二の家」とみなし、「会社のために生きる」ことを考えていたのに対して、Z世代は会社を「盟友」と見なしている。「同盟関係」の下では、社員が一方的に社長を喜ばせることは誰も求めず、協力してウィンウィンを求めることにより、より大きな価値を生み出そうとするはずだ。
実際には、Z世代の会社員は臆さず声を上げるだけでなく、勇気をもって社会的責任も担っている。彼らは、できるだけ自分が自由に使える時間を多く勝ち取り、動物保護に力を入れたり、困難な人を助けるために時間を使ったり、自分磨きのために時間を使ったりしており、多くの人が想像しているよりもはるかに充実した人生を送っている。
時代が、Z世代に開放的、包摂的で、新しいことに勇気をもってチャレンジする精神を与え、彼らが新しい中国を築く柱のような存在となっている。職場に新しい大きな力を注入するZ世代は、時代の発展や社会の進歩、生活の変革、時代の潮流の変化に歩調を合わせて成長している。Z世代の価値の選択を見ると、彼らは期待をかけ、託す価値のある世代で、大任を担ってくれる世代であることが分かる。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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