人民網日本語版 2022年5月26日(木) 6時0分
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最近、ある「5G通信スマホカバー」がネットで大人気だ。スマートフォンにこのカバーをつけると、あっという間に5Gスマホに変身するという。
最近、ある「5G通信スマホカバー」がネットで大人気だ。スマートフォンにこのカバーをつけると、あっという間に5Gスマホに変身するという。中国新聞網が伝えた。
この5GカバーはA株上場企業の数源科技の製品で、17日に発売されると、同社は株価が5営業日連続でストップ高になり、時価総額が17億9000万元(約340億円)上昇し47億2900万元(約898億5000万円)になった。大手ECプラットフォームでは現在、まだこのカバーを取り扱っていない。
カバーの重さは約52グラムで、スマホに装着すると自動的にポップアップウインドーが表示され、指示通りに操作するとすぐにeSIMが開通し、3大通信キャリアをカバーし、デュアルコネクティビティーでスタンドアローン(SA)とノンスタンドアローン(NSA)の5Gに対応する。
複数のメディアの報道によれば、このカバーは当初はファーウェイ(華為技術)の「P50 Pro」に対応するだけで、価格も799元(約1万5000円)したが、今後より多くの機種に対応するカバーが相次いで発売される予定で、6月初めに販売チャンネルが発表され正式に発売がスタートするという。
多くのネットユーザーがこの画期的な技術に好奇心をかき立てられている。
電気通信産業のベテラン専門家の項立剛(シアン・リーガン)氏は、「このようなスマホカバーは5G通信の能力を実現するとともに、複雑な操作なしで、5Gベースバンドチップを搭載し、アンテナと管理機能を搭載した5Gスマホになるというもので、産業に極めて大きな影響を与えるだろう」と分析した。
実際には、電子機器の端末にカバーをつけて通信機能を実現するというアイディアは、数源科技が最初に打ち出したものではなく、かつてアップル社の「iPod touch(アイポッドタッチ)」を「iPhone(アイフォーン)」に変身させる「苹果皮(アップルピール)」が一世を風靡したことがあった。アイポッドタッチにこのカバーをつけると、カバー内部で通信モジュールを統合し、ショートメッセージの送受信、通話、ネット接続などの機能を実現して、「簡易版iPhone」に変えるというものだった。
アナリストによると、今回話題になった5Gカバーは価格が799元と高く、市場に受け入れられるかどうか、まだよくわからない。かつてアップルピールが流行したのは、アイポッドタッチにアップルピールを加えてもアイフォーンの半額以下だったためだ。今では1000元(約1万9000円)台の5Gスマホもあり、1000元ほどで5Gスマホが買えるなら、わざわざ799元も出してカバーを買う人がいるだろうか。
中国情報通信研究院のまとめた最新のデータでは、2022年第1四半期(1-3月)には、中国国内の5Gスマホ出荷台数が5388万4000台に達し、スマホ出荷量に占める5Gの割合は77.7%だった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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