中国の俳優ヤン・ヤン（楊洋）の主演ドラマ「我的人間煙火」で、撮影現場で守秘義務を守らなかったことから2人のスタッフが解雇され、これを報告する制作側の通知文がネット上に登場し話題になっている。

ヤン・ヤンが消防士を演じる現代ドラマ「我的人間煙火」は、今年3月にクランクインが報告されている最新作。29日、制作側が現場で配布したとされる通知文がネットに登場し、出演者のファンと私的に連絡を取り、物品を受け取って便宜を図ったり、現場で使用したマスクを与えたり、またはエキストラの中にファンを忍び込ませたとして、2人のスタッフが解雇されたことが分かった。

ドラマ撮影現場では、侵入者が盗撮して収益を得る「代拍」と呼ばれる行為が横行し、撮影された写真や動画が「路透」としてネットで出回ることが日常化。「我的人間煙火」からもこれまで、ヤン・ヤンらの現場での写真がSNSなどで数多く見られてきた。通知文の中では、撮影に関わる情報を外に漏らした部門があったこと、すでに突き止めて相応の措置を行ったことを記しており、再び同様の行為を発見した場合は、厳しく対処することも記している。

「我的人間煙火」の制作側が厳しい態度を見せたことにヤン・ヤンのファンからは称賛の声が上がっているが、今春配信されたヤン・ヤン主演の時代劇ドラマ「且試天下」が盗作や動物虐待疑惑などで連日話題になった直後だけに、またヤン・ヤンが不測の災難に見舞われないか心配する声も寄せられている。（Mathilda）