シンディー・ワンの中古CD売り上げ1000枚以上、「娯楽のルネサンス」到来?―中国

人民網日本語版    2022年5月30日(月) 19時50分

拡大

40歳になった「甜心教主(スイートハートリーダー)」のシンディー・ワン(王心凌)が再ブレイク中だ。

40歳になった「甜心教主(スイートハートリーダー)」のシンディー・ワン(王心凌)が再ブレイク中だ。出演しているバラエティー番組を手がけた芒果超媒の株を、ファンの中年男性は「王心凌概念株」などと呼び、相次いで購入して応援したため、24日には株価が10%近く反転上昇した。中古品取引プラットフォームの閑魚に出品されたサイン入り中古CDにも1000元(約1万9000円)以上の値が付いた。

ルオ・ダーヨウ(羅大佑)、 ステファニー・スン(孫燕姿)、Tank(呂建中)などおなじみのアーティストも、最近は「営業成果」の情報が相次いで伝えられている。

■サイン入り中古CDが1000元以上に

シンディー・ワンがバラエティー番組「乗風破浪」の第3シーズンに最初に出演した時に持ち歌の「愛你」を歌うと、その情報がインターネットで次々に拡散された。

SNSにも大勢の「シンディー・ワンの男性ファン」が登場した。この一定の経済力を備えたかつての少年たちは、持てる購買力を芒果超媒に投じている。23日から株価は3日連続で上昇し、24日は10%近く上昇し、26日の終値は1.54%上昇の38.29元だった。

ファンの趙さんは、「学生時代はお金がなくて女神のアルバムを買えなかった。今、株を買うのは青春時代の思い出の埋め合わせをしているようなもの」と話す。

シンディー・ワンは株だけでなく、グッズの中古品取引きにも火を付けた。特にカセットテープやCDなどの「古い物」に人気がある。

別の中古品取引プラットフォームのデータを見ると、26日現在、「王心凌」のプラットフォームでの検索人気度は番組が始まる前の20日より約24倍増加した。ここ1週間は、中古プラットフォームに出品されたカセットテープ、CD、サイン入り写真などのグッズは、数量が放送開始前より約6倍増加した。

試しに「王心凌」をキーワードに検索すると、カセットテープやCDなどのグッズが大量に売られており、中古もあれば、新品未使用品もあり、価格は28~300元(約530~5700円)と幅がある。サイン入りCDは1000元を超えるものもある。

■懐かしい歌手が続々カムバック

「娯楽のルネサンス」が26日に微博(ウェイボー)の検索ランキングに登場した。「乗風破浪」だけでなく、多くの歌手がこの「思い出ブーム」の急行列車への搭乗を模索するようになった。

25日には歌手のTankが個人の微博に長い文章を発表してカムバックを宣言し、新曲「屈しない木」のリリースも明らかにした。このニュースが伝わると、持ち歌の「三国の恋」と「千年の涙」が急上昇ランキングに登場した。

ルオ・ダーヨウがさきに発表した情報によると、27日に微信(WeChat)でオンライン・ソロコンサートを行い、懐かしい曲の数々を披露するという。

ステファニー・スンもショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」でオンライン「トークコンサート」を行う予定で、この情報が伝わると「『乗風破浪』にステファニーは出られないのか」が微博の検索でトレンド入りした。

■どうやって情熱をキープするか

音楽評論家の周琳(ジョウ・リン)さんは、「バラエティー番組が視聴率で成功するのも、懐かしい歌手が再ブレークで成功するのも、社会のさまざまなターゲット層に対する正確なマーケティングと切り離せない。『乗風破浪』は中年男性に向けて青春時代を思い出す雰囲気作りをしたこと、シンディー・ワンの歌にはシンプルでわかりやすい、元気のいいメロディーといった拡散しやすい特徴があること、さらに彼女が芸能界で積み上げてきた確かなキャリア、という3つの要因が作用し合って人気沸騰を推進した」と説明する。

周さんは、「鉄を打つなら先ず自分自身が硬くなければならない。思い入れだけでなく、思い出の曲が再ブレークすると同時に、質の高い新作も打ち出していかなければ、人気を維持することはできない」と指摘する。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携