中国の動画サービス大手の騰訊視頻（テンセントビデオ）でここ3年に配信された主要時代劇ドラマの再生回数トップ10を、台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」が紹介している。

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第10位は「ミラー：ツインシティの物語（原題：鏡・双城）」で再生回数は14億500万回。同作は、俳優リー・イーフォン（李易峰）と女優チェン・ユーチー（陳玉琪）が主演する武侠ドラマだ。記事は、「当初は大きな注目を集めたものの、回を追うごとに失速。評判はますます悪くなっている」とし、その理由は「脚本と制作のひどさ」にあるとした。

第9位は「燕雲台」で30億9200万回。女優ティファニー・タン（唐嫣）の出産からの復帰第1作目とあって注目されたが、記事は「残念ながら初期のころの魅力を発揮できていない」と指摘。ティファニー・タンの役どころやキャラ設定についても「見ていられない」「品位と魅力に欠ける」などと評した。

第8位は「且試天下」で34億2500万回。同作は、俳優ヤン・ヤン（楊洋）と女優チャオ・ルースー（趙露思）の主演で期待値も高かったが、記事は「その話題性が再生回数に反映されなかった」と指摘。盗作騒動などが暗い影を落とした側面もあるが、「大型の時代劇としては物足りない（視聴回数の）パフォーマンスだった」と論じた。

第7位は「千古玦塵」で34億6100万回。俳優シュー・カイ（許凱）と女優チョウ・ドンユィ（周冬雨）の共演作で、制作やプロモーションにも巨費が投じられたが、記事は「どんなに頑張っても2人のカップル感はイマイチ。演技が悪かったわけではなく、化学反応が起きなかった」とした。

第6位は「長歌行」で35億4400万回。ウイグル族の人気女優ディリラバ（迪麗熱巴）の主演ということで注目度が高く、2021年のナンバーワンヒットを予想する声もあったものの、記事は「実際の再生回数は期待には及ばなかった」と説明。「『千古玦塵』も同様だが、人気俳優を主役に据えて大々的なプロモーションを行っても、作品自体による効果は薄かった」と評した。

第5位はファンタジー作品の「斛珠夫人」で43億9700万回。記事は、「テンセントが人気女優ヤン・ミー（楊冪）を担ぎ上げたが爆発的なヒットには至らなかった」と寸評。時代劇ドラマの実績があるヤン・ミーを起用し同じような手法でヒットを狙ったが視聴者にはそれほど受け入れられず、やはり「作品自体による効果が大きくなかった」点を指摘した。

第4位は「有翡（ゆうひ）～Legend of Love～」で57億4900万回。俳優ワン・イーボー（王一博）と女優チャオ・リーイン（趙麗穎）の主演で、「長歌行」「千古玦塵」などと同時期に制作された時代劇だが、記事は他の作品と比べると「まずまずの結果と言える」と評価。一方で、後半のストーリー展開や主演2人のカップル感の乏しさを残念な点に挙げた。

第3位は「斗羅大陸～7つの光と武魂の謎～」で58億2700万回。俳優シャオ・ジャンが主演した作品だが、記事は「本作の撮影時にはまだ（シャオ・ジャンのブレイクのきっかけとなった）『陳情令』の人気は盛り上がっておらず、主要作品には位置付けられていなかった」とした上で、他の作品のように大々的なマーケティングを行わなかったにもかかわらずこの再生回数を記録したことに触れ、「シャオ・ジャンの集客力の強さをうかがわせた」と評した。

第2位は「雪中悍刀行」で72億2400万回。人気時代劇「慶余年」の制作陣が手掛け、同じくチャン・ルオユン（張若昀）が主演ということで、配信初日から再生回数が億に迫る勢いを見せた。記事は「『慶余年』ほど高評価一辺倒というわけではないが、驚くべき視聴率を記録。テンセントの2022年度のランキングでは首位に立っている」と紹介した。

第1位は「夢幻の桃花～三生三世枕上書～」で85億8300万回。記事は同作について「『斗羅大陸』と同様、当初はテンセント内での評価は高くなかったが非常に健闘している」と説明。「『永遠の桃花～三生三世～』の続編で、前作のような大ヒットとはいかなかったが、『花様衛士～ロイヤル・ミッション～』（原題：錦衣之下）などと並び2020年に最も人気の時代劇作品の一つとなった」と評した。（翻訳・編集/北田）