上海ロックダウン解除、市民は喜びの一方で不安も―独メディア

Record China    2022年6月2日(木) 11時0分

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31日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、上海市で新型コロナ対策のロックダウンが解除されることについて市民が喜びと同時に不安も抱えていると報じた。写真は上海。

2022年5月31日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、上海市で新型コロナ対策のロックダウンが解除されることについて市民が喜びと同時に不安も抱えていると報じた。

記事は、新型コロナの新規感染が落ち着いている上海市政府が5月30日夜に「コロナ感染は確かにコントロールできた。形勢は良い方向へ進み続けている」とし、現地時間6月1日午前0時より「住宅団地への出入り、公共交通機関の運行、自動車の通行を回復する」ことを発表、中・高リスク地域や封鎖管理地域、コントロール地域を除く上海市内でのロックダウンが解除されることになったと伝えた。

一方で、同市がロックダウン解除以降も市民にマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保を要求するとともに、進んでワクチン接種とPCR検査受検、訪問した場所の「場所コード」スキャンを行うよう呼びかけていると紹介した。

その上で、ロックダウン解除により2500万人の上海市民のうち約2250万人が自由を獲得することになり、市民がマンション内で歓声を上げたり歌を歌ったりし、ベランダで爆竹を鳴らて祝う人まで出現したと紹介。SNS上でも「こんなに早く実現するなんて、ウソみたい」と喜ぶ声が出た一方で、ロックダウン期間中の秩序の乱れになおも不満を抱く人や、本当に行動の自由が保障されるのか疑う人も見られたとしている。

記事は、6月1日より日常生活を取り戻すことが発表されたものの、実際に「日常生活」が実現するにはなおも時間がかかる可能性があると指摘。上海市当局は飲食店での店内飲食について説明をしていないほか、バーや映画館、カラオケなどの娯楽施設の再開についても計画していないとした。また、企業や商店、小売店が引き続き従業員の行動を一定範囲内に限定する「クローズドループ」管理体制を取り続ける必要があるのかについても明らかになっていないと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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