Record China 2022年6月3日(金) 18時30分
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1日、上海は2カ月以上続いたロックダウンを実質的に解除したが、PCR検査をめぐるさまざまな問題が発生している。
1日、上海市は2カ月以上続いたロックダウンを実質的に解除した。公共交通機関や商業施設も相次いで営業を再開しているが、利用には72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明が必要とされるなど制限が続いており、検査をめぐるさまざまな問題が発生している。
上海紙・新民晩報によると、複数の検査場でPCR検査待ちの市民が長蛇の列をつくり、長い場合は3時間以上待つこともあるという。
複数のコミュニティーの検査場では「72時間以内のPCR検査で陰性」の市民しか受け入れていないといい、陰性証明を持っていない人は検査を受けることができず、陰性証明書を手に入れられない事態となっており、コミュニティーではなく病院でPCR検査を受けるよう促された市民もいるという。
また、PCR検査の列に長時間並んでも検査場の稼働時間内に順番が回ってこないケースや、アプリの情報を信じて空いているPCR検査場に並んだ結果、1時間経っても順番が回ってこないケースなどが報告された。
さらに、勤務時間と検査場の稼働時間が重なっており、「ビジネスマンに優しくない」との訴えや、ある医療機関で夜間にPCR検査を受けようとする人々の列はあまりの人の多さで「ソーシャルディスタンスを取ることができていなかった」との訴えも出ている。
検査場のスタッフや施設の衛生管理に疑問を持つ声も上がっている。中国の検査場では、小屋に入った検査員が外に向かって取り付けられたゴム手袋に内側から手を入れて検査を行っているが、ある市民が検査後に撮影した写真では、風に揺られたゴム手袋の先が脇にある廃棄物がいっぱいに入ったごみ箱に触れそうになっている様子が写っている。ごみ箱には、使用済みの防護服が乱雑に捨てられ、ふたの上には他の廃棄物が載せられていた。(翻訳・編集/刀禰)
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