中国メディアの星島環球網は13日、韓国のトラック運転手による大規模ストライキの影響が多方面に及んでいると報じた。

トラック運転手の労働組合は今年期限を迎える最低賃金保証計画の延長を政府に求めており、11日にも両者の話し合いが行われたが、事態は依然こう着状態にある。大規模ストの影響で全国の物流や供給に影響が生じ、31の工業協会は12日、セメント、石油化学、鉄鋼、自動車などの業界で問題が出ているとして、運転手にストを終えるよう呼び掛ける共同声明を発表した。

当局によると、釜山港は10日のストによりコンテナ輸送量が通常レベルから3分の2減った。今回のストの主な地域となっている工業の中心地・蔚山では石油化学工場のトラック輸送が止まり、鉄鋼大手ポスコの納品にも遅れが出ている。

記事はまた、「韓国は世界の半導体、スマートフォン、自動車、電池、電子製品の主な供給国であり、今回のストは世界のサプライチェーンの不確実性をエスカレートさせた」と述べた他、韓国メディアの報道として11日のストには7350人が参加したと説明。国土交通部は約6600人としており、労組側は「実際のスト参加者は当局の説明より多い。非労組の運転手も働かない選択をした」と表明したという。（翻訳・編集/野谷）