新東方によるバイリンガルのライブコマースが大人気、その極意とは?―中国

人民網日本語版    2022年6月17日(金) 9時30分

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8年にわたり50万人の学生たちに英語を教えてきたという董宇輝先生が、商品を紹介しながら、英語で由来を説明している。

8年にわたり50万人の学生たちに英語を教えてきたという董宇輝先生が、商品を紹介しながら、英語で由来を説明している。

ライブコマースで商品を販売しながら英語も教えてくれる。学習交流プラットフォームの新東方のライブコマーススタジオ「東方甄選」で提供する。こんな新しいスタイルのライブコマースの人気に火が付いた。

同スタジオでは10日、パーソナリティーが片手にマーカーペン、片手にホワイトボードを持ち、ザリガニを売りながら、ザリガニの英語表記をボードに書いていた。午後10時50分には、ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」のライブコマース人気ランキング3位に入ったという。

同スタジオのコメント欄を見ると、「スタジオにアクセスした時は、新東方が提供するレッスンだと思っていたが、しばらくすると商品を売っていることがわかって、ものすごくワクワクした」「無料の英語レッスンが目当てで来た」「ライブコマースのスタジオで英語が学べる日が来るなんて考えもしなかった」といった率直な感想があふれていた。

ライブコマースのモデルチェンジに乗り出した当初、「東方甄選」は真の意味で「枠を破った」とは言えなかった。今年6月になると、「新東方スタジオチーム」が登場し、パーソナリティーがスタジオで人生やチャンス、詩や理想について語り、標準的な英語の発音でシェークスピアのソネットを朗読し、英語を教えながら商品を売り、瞬く間に多くのファンが付いた。ネットユーザーらは、「これこそライブコマースの頂上」と言う。

同スタジオのコメント欄には、「授業を受けている」多くのネットユーザーの声が寄せられる。「英語はわからないけど、買いたいと思う」「こんなにたくさん英語を勉強できて、何も買わないのは申し訳ない」「先生の話す英語を聞きたい」などだ。

12日の原稿執筆時点で、同スタジオには290万人のフォロワーがいる。それに対し、1日にはまだ100万人にも届いていなかった。この情報を受けて、アフターマーケットも急速に温度を上昇させており、10日には香港証券取引所の新東方オンラインの終値が39.37%上昇し、米国市場での新東方の終値も10.12%上昇した。

■なぜライブコマースのスタジオが突然人気になったのか?

マルチチャンネルネットワーク(MCN)機関の責任者によると、「現在、ネットワークのライブコマースは軽薄なムードが広がり、低俗で笑いを取るだけのものがはびこっている。そこで知識の蓄積があり、話すのが上手な新東方の教師とライブコマースが結びついた時、人々はこれまでと違ったものを体験できるようになった。『バイリンガルのライブコマース』が勝利したというより、知的なライブコマースが勝ったと言った方がいい」という。

もう一つの重要な原因は、このスタジオが適切な消費シーンと商品を探り当てたことだ。開始早々は、いわゆる「高品質路線」を歩み、取り扱う商品は決して安くなかった。これは当時の他のライブコマーススタジオで流行していた「○○の最低価格」路線とは完全に別方向だった。しかし今では、これまでの選りすぐり商品戦略を改め、より多様で、より身近で、よりコストパフォーマンスの高い商品を扱っている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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