そんなに時間かけるなら勉強したら? 準備に2年かけた「替え玉受験」―浙江省

Record China    2022年6月19日(日) 17時40分

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浙江省内で行われた中国国家資格の二級建築士の試験で、替え玉受験が行われていたことが発覚した。2年をかけて練り上げた方法だったという。

中国の検索/情報サイトの百度が19日付で掲載した記事によると、浙江省内で行われた中国国家資格の二級建築士の試験で、替え玉受験が行われていたことが発覚した。2年をかけて練り上げた方法だったという。

発端は、二級建築士の資格認定試験を受験する予定だった学生が、自分の能力では合格が難しいだろうと考えたことだった。そこで、試験の際には能力ある人物に替え玉になってもらおうと思った。

なりすましで受験してもらう人物を探すには、仲介者を頼った。「成功報酬」として4万元(約80万円)を支払うことを約束した。経済的に困っていた一人の人物が、「替え玉」になることを承諾したという。関連業界での職歴や試験の経験もあったため、ある程度の時間をかけて準備をすれば「成功」の可能性は高いと思われたという。

“懸念された問題”は、2人の顔が似ていないことだった。受験会場に入るためには「顔認証」を通過せねばならず、そのままでは見破られることが確実だ。

計画が固まるまでに2年を要した。まず、資格取得を希望する本人は試験会場の「正門」から入る。答案を実際に書く「替え玉」は会場の塀を乗り越えて入る。試験の最中に、「本人」は机の下に身を潜めていたという。それ以上の具体的な手口は明らかにされていない。入場時の顔認証のチェックが終わった後は、新型コロナウイルス感染症対策としてマスク着用が義務付けられていたことも「追い風」と思われたという。

試験実施中、試験監督官が様子のおかしい事に気づき、解答をしている受験者にマスクを取らせたところ、別人であることが明らかと分かった。続けて、机の下に潜んでいた「本人」も見つかったという。試験実施側は2人を警察に引き渡した。

2人および仲介者に対する処罰は明らかにされていないが、記事は「2人は将来を台無しにした」と紹介した。(翻訳・編集/如月隼人

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