人民網日本語版 2022年6月28日(火) 19時30分
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秦始皇帝陵の「仰臥俑」から指紋の痕跡が発見された。
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陝西省西安市の秦始皇帝陵のK9901陪葬坑から出土した陶俑の最新研究成果によると、仰向けの姿をしている28号「仰臥俑」から指紋の痕跡が見つかり、指紋データバンクのデータの比較した結果、その俑を製作した職人は青少年であることが分かった。
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28号百戯(雑技)俑は、K9901陪葬坑の中央部、過洞の東側で発見された。発見された時は破損が深刻で、72個の残片と12個の破片しかなく、頭部や両手はなくなっていた。また、俑坑でよく発見される立っている俑や座っている俑とは異なり、修復が終わった28号俑は仰向けの姿をしており、その腰を反り上げたような様子から、文化財保護・修復専門家は一時的な名称として「仰臥俑」と呼んでいる。
「仰臥俑」修復の際には、発泡スチロールや土嚢などで支えながら、フェノール樹脂を接着剤としてつなぎ合わせられた。俑の腹部や背中部の内壁には大きな亀裂が入っていったため、安全に修復して、展示できるよう、内壁はガーゼとエポキシ樹脂を使って処理し強化されている。また、文化財保護・修復スタッフは、フェノール樹脂とレンガの粉を使って、欠損部を補完した。補完のために使われた材料が固まった後にメスや歯科用ドリル、やすりなどを使って形が整えられた。
秦始皇帝陵博物院の周萍(ジョウ・ピン)副院長は、仰臥俑のデジタル保護について、「その表面や幾何形態の高精度モデリング記録を計画している」と説明している。また、28号俑の製作痕跡の観察、研究をした際に、文化財保護・修復スタッフは、指紋の痕跡を発見し、指紋データバンクのデータと比較した結果、その俑を製作した職人は青少年であったことが分かったという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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