著名書家が書いたはずの校訓に「偽物」疑惑、北京師範大の学生証が波紋―中国

Record China    2022年6月30日(木) 10時0分

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中国・北京師範大学は27日、学生証に印刷されている校訓に浮上した「偽物」疑惑について、「チェックが厳しくなかった」などとした上で新たに印刷した学生証と速やかに交換する考えを示した。

中国・北京師範大学は27日、学生証に印刷されている校訓に浮上した「偽物」疑惑について、「チェックが厳しくなかった」などとした上で新たに印刷した学生証と速やかに交換する考えを示した。

中国メディア・光明網によると、同大学の学生証には著名書家、啓功(1912~2005年)の手による校訓が印刷されているが、それが偽物ではないかとの情報が最近、波紋を呼んだ。ある書道愛好家は学生証と真筆を比較して「両者の書体は明らかに違い、レベルがかけ離れている」などと指摘。また、在校生らの学生証の写真から、問題の大部分は2020年以降に入学した学生の学生証に見られることが分かったという。

この問題について同大学公文書館の館長は「啓功先生の校訓の真筆は簡体字版、繁体字版ともに公文書館で適切に保管されている」と述べ、教務部が学生証を作成する際、オリジナルの画像を提供したことを説明。ただ、その後、作成を担当した企業から「画像は鮮明さが足りず、素材ライブラリー内のベクター画像を独断で使った」とのフィードバックがあったといい、大学は27日夜に出した状況報告でも解像度が低いとの印刷側の認識から素材ライブラリー内の画像に変更されたことを説明した。また、「学校の関連部門のチェックが厳しくなく、両者の違いを発見できなかった」と調査状況を踏まえて関係者を厳正に処分する方針であることや新たに印刷した学生証と速やかに交換する考えを表明し、元の学生証については「廃棄する」とした。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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