2022年7月4日、韓国・KBCは「全羅南（チョルラナム）道・麗水（ヨス）で交番が襲撃される事件が起きたが、居合わせた警察官は犯人を追わず身を隠し、携帯電話で緊急通報までしていた」と伝えた。

記事によると、6月30日午前2時16分、覆面姿の男がエアボウ（airbow）と呼ばれる矢を撃つ銃で麗水市内の交番を襲撃した。矢はアクリル板に音を立てて刺さり、けが人は出なかった。男は2分ほど交番にとどまり、その後逃げたという。

当時、交番には7人の警察官が勤務していたが、犯人確保に動くどころか、驚いて身を隠していたという。事件発生から10分以上たっても逃走した犯人を追う警察官はおらず、身を隠したまま携帯電話で112番（日本の110番に相当）に通報。その後、約50人の警察官が出動し交番周辺を捜索したが犯人逮捕には至らなかった。結局、犯人は犯行から12時間後、交番から5キロ離れた自宅で逮捕されたという。

この交番の警察官は、取材に対し「大きな銃声がして、警察官も人間なので緊張し、そうするしか（隠れるしか）なかった」「いくら警察官でも、慌てればまず112番通報をしてしまう」などとコメントしている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「警察官が112番通報って（笑）。制服を着てお巡りさんごっこしてるのか」「112番通報をしたら、現場から一番近くにいる警察官が出動するんじゃないの？。あんたたちが一番近くにいるでしょうに（笑）」「銃声を聞いてすぐ身を隠したのは、『さすが警察官は反射神経がいいね』と褒められるかもしれないけど、逃げた犯人を追わずに通報しちゃうって何なの？（笑）」「112番通報を受けてきた警察官がビビって112番通報し、それを受けてきた警察官がまた112番を…」「まるでコントだな」「外国に知られたら赤っ恥だ」「こんな警察官に、どうやって国民が守れるのか」「これが韓国警察のレベルで現実だね」などのコメントが寄せられている。

一方で「防弾服も銃もない状態でいた警察官に、襲撃犯の前に丸腰で飛び出し鎮圧しろと言うのか？。まずは身を隠してから次の行動に移るものだ。みんな警察官をスーパーマンだと思ってるのか？」「凶器が何発残っているのか、襲撃犯は何人なのか、状況も分からない状態で犯人を捕まえろと言うのは死ねと言うようなものだ」「もしスタンガンなどを使って犯人を取り押さえたら、『過剰鎮圧だ』と騒がれるんじゃないの？」など、擁護の声も上がっている。（翻訳・編集/麻江）