なぜガソリン車を衰退させねばならないのか―中国メディア

Record China    2022年7月10日(日) 8時0分

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5日、観察者網は「どうして化石燃料車を衰退させなければならないのか」とする文章を掲載した。

2022年7月5日、中国メディアの観察者網は「どうして化石燃料車を衰退させなければならないのか」とする文章を掲載した。

記事は、中国の自動車販売における新エネルギー車の比率が2020年の5.8%から21年には14.8%へ、今年1〜5月では23.4%へと急速に拡大していると紹介。化石燃料車から新エネ車へのシフトはもはや阻むことのできないほどの勢いになっているとした上で、中国において化石燃料車から新エネ車への置き換えが急速に進んでいる理由を3つ挙げている。

まず1つ目は、電気自動車(EV)をはじめとする新エネ車が新世代の技術であり、多くの人に「化石燃料車ではできなかった、新しい体験をしてみたい」という心理が働いているとした。

次に、新エネ車の経済性の高さを挙げ、原油から直接発電したエネルギーを充電するEVは、原油を精製したガソリンを燃料とする化石燃料車に比べてエネルギー効率がはるかに高いと説明。また、中国は世界的な石炭産出国であり、石炭を用いた発電で自動車を走らせることで1〜2億トンの原油輸入を削減できるため、中国のエネルギー戦略上でも大きなメリットがあると伝えた。

そして3つ目として、中国が化石燃料車のエンジン、変速機の技術で先進国に後れを取ってきたのに対し、EV技術では世界をリードする立場にあることを指摘。また電子情報産業分野においても今や中国が世界を引っ張る状況にあり、「つまり、EV産業は新しい自動車産業と電子情報産業という2つの産業が交わる点であり、欧州や日本、韓国を圧倒することができるのだ。今や、欧州や日本がなんとか中国に追いつこうとしているのである」として、中国が技術的に大きなアドバンテージを持っていることも、化石燃料車を淘汰させEVを主体とする新エネ車を自動車産業の主流に据えようとする要因の1つであるとの見解を示した。

記事は最後に「EVの時代がすでに始まり、化石燃料の時代は過ぎ去ろうとしている。中国のEV産業チェーンはまさに、世界の産業チェーンの発展を変えようとしているのだ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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