今年の夏休みシーズンを代表する注目作の中国ドラマ「沉香如屑」の配信情報がなかなか公開されないことについて、近頃話題になっているドラマの衣装や小道具の日本風問題の影響ではないかと台湾メディアが報じている。

ヤン・ズー（楊紫）とチョン・イー（成毅）主演の「沉香如屑」は、動画配信サービス・優酷（YOUKU）での視聴予約がすでに200万を突破している注目のファンタジー時代劇。今年5月、今夏の配信予定が明らかになった後に、一部メディアが6月24日からの配信を報じていたが、7月に入っても動きを見せていない。

このほど中国ドラマ「我叫劉金鳳」で、和服風の衣装やすしを食べるシーンなど、日本風の設定が批判を浴び、配信元の優酷から全編削除されている。コンテンツ産業を管理する国家広播電視総局の指導とみられるこの措置だが、これをきっかけに配信待機作品の見直しが始まっていると台湾メディアが報道。「沉香如屑」については最近、7月20日に配信スタートとの情報が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で出回っていたが、再審査の関係で難しいのではないかとしている。

全40話の「沉香如屑」は物語の前編に当たり、後編は「沉香重華」のタイトルで、こちらも40話構成となっている。一部の中国メディアでは後編の「沉香重華」が発行許可証を取得していないことが、配信開始の遅れの原因とも報じていたが、今月初めに認可されたことが明らかに。また、審査の段階で「沉香重華」が20話前後に削除されたとの情報もあり、今後の動きが注目されている。(Mathilda)