銃撃を受けて死去した安倍晋三元首相の名前を使った台湾デザイナーの作品が、ネット上で絶賛されている。台湾メディアの自由時報が13日付で伝えた。

安倍氏が8日、奈良県で街頭演説中に銃撃され死去した事件は、台湾でも衝撃を持って伝えられた。事件を受け、台湾人デザイナーの林国慶（リン・グオチン）さんは11日にフェイスブックアカウントで安倍氏の名前を基に制作したアンビグラム作品を公開。アンビグラムとは、作品を回転させるなどして視点を変えると別のものが現れるというアート技法だ。

林さんが今回制作した作品は、「安倍晋三」の文字を180度回転すると「心是台湾（心は台湾に）」と読めるもの。同作品の端には、過去に制作した「Japan」の文字を90度回転させると「台湾」になるアンビグラムなども添えられた。記事によると、日本にいる林さんの友人がこの作品をプリントして、安倍氏の献花台に供えたという。

林さんは12日、作品が多くの人から称賛を受けたことを明かし、安倍氏の台湾への貢献に感謝の言葉をつづった。（翻訳・編集/北田）