Record China 2022年7月15日(金) 21時0分
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Jリーグ初代チェアマン、日本サッカー協会(JFA)会長などを務めた川淵三郎氏の中国サッカーに対する分析に、中国のサッカーファンから称賛と賛同の声が上がっている。
中国国営の新華社は14日、川淵三郎氏へのインタビュー記事を掲載した。川淵氏は中国のサッカー選手の給料が日中韓3カ国で最も高いと指摘した上で、「中国代表のレベルはなぜ上がらないのか。さまざまな問題があるが、(高い給料という)現状に満足していることが主な原因で、選手たちが世界に出て自分たちより強い相手と競おうというモチベーションを持っていないことが、中国サッカーの進歩と発展を阻害している」との見方を示した。
また、「Jリーグの選手たちの目標は、クラブで結果を出して日本代表に入り、ワールドカップ(W杯)に出場すること。それが最大の目標であり夢。その夢をかなえるために欧州でプレーする選手もいるが、彼らの究極の目標は日本代表としてW杯に出場すること。中国の選手がこのような目標を持っているようには見えない」と言及。カタールW杯のアジア最終予選で戦った中国代表の戦いぶりに驚いたといい、「中国の選手にはW杯に出場しようという強い意志がなかった。少なくとも私には感じられなかった」と指摘した。
さらに、中国クラブで指揮を執ったことのある元日本代表監督の岡田武史氏から聞いた話として「中国選手は同郷人でまとまる傾向があるが、中国代表としては結束するのが難しい」とも言及。「かつてスペインも同じような問題を抱えていた。レアル・マドリードやバルセロナのような強いクラブがあるにもかかわらず、代表では結束力を発揮できなかった。そこで彼らは代表チームの強化に注力し、2010年にW杯優勝を手にした」と語ったという。
川淵氏は、中国サッカーが強くなるためには子どものうちから手を打つ必要があるとアドバイス。「中国の親たちは子どもがサッカーを好きになるようにしないといけない。そして、管理する側は各年齢層の試合を行い、小さいころからサッカー人材の発掘に力を注ぐべきだ」としたほか、「子どもに夢を与え、勉強しながらスポーツにも参加させ、健全な人格を育てなければいけない」とし、中国の親の「勉学一辺倒」の考えを改める必要があるとも指摘した。
記事は「85歳のJリーグ創設者の言葉は耳に痛いが、深く考えさせられた」と報じている。
中国のネットユーザーからは「おっしゃる通り」「よくぞ言ってくれた」「何も間違っていない」「本当のことを言ってくれてありがとうございます」「耳が痛い?十分遠回しに言ってくれている。グラウンドでやる気のある選手を何人見たことがある?」「高い給料をもらって遊び放題の選手。彼らのどこにサッカーをする気概と体力が残っているのか」など賛同と称賛の声が多く上がった。
一方で、「まあ、俺たちも知ってるけどね」「給料が高すぎてやる気がないというのはずっと国内で指摘されてきたこと」との声や、「道理は分かるんだけど、(上層部が)誰も現状を変えたがらないというのが問題なんだよ」「(中国サッカーの)出来が良くても悪くても、(サッカー協会が)稼げる金に変わりはないってこと」など、長年腐敗が指摘されてきたサッカー協会に矛先を向ける声も見られた。(翻訳・編集/北田)
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