人民網日本語版 2022年7月26日(火) 20時30分
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北京の高速鉄道・八達嶺長城駅のプラットホームは、エアコンが設置されていないにもかかわらず、とても涼しく、駅員は秋服を着て勤務している。
一年で最も暑いとされる二十四節気の「大暑」を23日に迎え、「三伏(初伏・中伏・末伏)」のうちの「中伏」の期間でもある今、中国各地を熱波が襲い、うだるような暑さとなっている。各地で一年で最も暑い時期となっている中、北京の高速鉄道・八達嶺長城駅のプラットホームは、エアコンが設置されていないにもかかわらず、とても涼しく、駅員は秋服を着て勤務している。実際に気温を測って見ると、20度以下だった。では、なぜこんなに涼しいのだろうか?
涼しさの秘密は、同駅が中国で世界で最も深い位置にある高速鉄道駅だからだ。プラットホームは地下100メートルのトンネル内にあり、換気設備も完備されているため、空気がよどむことなく流れ、日光に当たることもないため、1年中過ごしやすい気温で、冬は暖かく、夏は涼しい。
八達嶺長城駅は、万里の長城の中でも、最も有名で多くの観光客を集めている北京・八達嶺長城の麓にあり、地上の駅舎は山に沿って建設されている。地下の駅構内の一部は山の下の新八達嶺トンネル内にあり、最も深い所で102メートルに達する。旅客はプラットホームにたどり着くまでにエスカレーターを2回乗り換えなければならない。実際に移動してみたところ、約8分かかった。
八達嶺長城駅から列車に乗る場合は、普通の高速鉄道駅よりもかなり早い12分前に検札が終了となるため、できるだけ早めに駅に着いていた方がいいだろう。
同駅の地下の建築面積は約4万平方メートルで、大小78の空間があり、中国で最も複雑な内部構造の駅となっている。
同駅は、北京市と河北省張家口市を結ぶスマート京張都市間鉄道沿線の駅の中で唯一地下に設置された駅で、「万里の長城の麓にある観光スポットとなっている駅」と呼ばれている。
同駅の出口から出て真っ直ぐ200メートル歩くと、万里の長城に登るためのロープウェイの乗り場がある。また、徒歩で登る場合の登り口や長城博物館など全て徒歩15分以内の位置にある。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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