1957年10月、ソ連が世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功し、翌年1月、アメリカも人工衛星「エクスプローラー1号」の打ち上げに成功した。こうして始まった宇宙開発競争によって打ち上げられた人工衛星の数は、国連宇宙部(Outer Space Object Index)によれば、2021年12月時点で12000個を超える登録がある。古くなって使われなくなった数を差し引き、現在、宇宙空間にある人工衛星の数は約4000基と言われている。
日本では、デブリ接近の情報は、米軍連合宇宙運用センター(Combined Space Operations Center:CSpOC)から、つくば市の追跡ネットワーク技術センターに1日400件以上届き、この情報をもとにJAXAが軌道計算を行い、衝突を避けるために衛星の軌道を変えることもある。2018年度に出した警報は163件、実施した軌道変更は6件である。
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