人民網日本語版 2022年8月2日(火) 18時30分
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中国全土で最もすごいと称えられる印刷屋は年商60億円に上る。
文字入力、コピー、ついでに証明写真を撮影するというのは街頭の大半の印刷屋に対する印象だが、北京市には、北京市、上海市、広州市、深セン市に事業展開しており、さらにはA株市場に上場しそうになった印刷屋がある。中国全土で最もすごいと称えられる印刷屋の栄大のことだ。本部は北京の各大手銀行と証券会社に近い金融街にあり、ホテルの3フロアを占めており、年商は3億元(約60億円)以上。
■何を印刷すると年商60億円に?
金融業界に入ったばかりの蔡さんは10年前、栄大印刷屋で徹夜で書類作成に励んでいた。蔡さんにとっては、証券監督管理委員会の申請書類に対する各種要求を熟知した印刷屋だった。蔡さんは、「栄大は書類提出の時期や印刷の書式の要求などをよく知っている」と語る。今やベテラン投資家になった蔡さんは、この栄大がもはや単なる印刷屋ではなく、イノベーションテクノロジー企業に成長したことに気づいた。
公式サイトによると、北京栄大科技は業界で18年の経験を持つ、証券業界に特化したイノベーションテクノロジー企業だ。現在の市場シェアは90%を超え、ユーザー数は4000人以上。
特筆すべきなのは、栄大原稿管理システムは投資銀行の作業と最も緊密に関わる業務ということだ。同社の公式サイトによると、同システムは栄大科技が独自に研究開発したプロジェクト全ライフサイクル文書およびフロー管理システムだ。製品の機能はいずれも投資銀行の実際の作業シーンに基づくもので、証券監督管理委員会の要求を満たすと同時に投資銀行の作業効率を全面的に上げる。原稿管理の電子システム化、作業管理の規範化、運営管理の集約化を実現できる。
某証券会社の事業部で働くシニアマネージャーの鄭さんによると、自分の会社と栄大は長期の協力関係にある。「IPO計画書、増資、プライベート・エクイティ・ファンド、資産証券化など一連の契約作成に必要な書類を栄大で印刷する。いつもプロジェクトの文書をオンラインで送付する。栄大側で印刷された後、さらに当社と提携先に郵送される」と鄭さん。
企業調査プラットフォームの天眼査の情報によると、栄大科技の社名は2020年11月4日に「北京栄大科技有限公司」から「北京栄大科技股份有限公司」に変更された。株式制改革を完了し、登録資本金も2098万5000元から4200万元に増加した。栄大科技の主要事業は現在、コンピューターソフトウェアの開発および販売、企業管理コンサルティング、経済貿易コンサルティング、データ処理などとなっている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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