新疆の伝統衣装を着た「古麗人形」を見たことある?―中国メディア

人民網日本語版    2022年8月12日(金) 18時10分

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新疆ウイグル自治区カシュガル地区ファイザバード県のある企業の工場では、作業員が人形にキラキラした飾りやレース飾りをつけたり、髪を編んだりと、忙しそうに作業を進めていた。

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新疆ウイグル自治区カシュガル地区ファイザバード県のある企業の工場では、作業員が人形にキラキラした飾りやレース飾りをつけたり、髪を編んだりと、忙しそうに作業を進めていた。作業員が急ピッチで製作しているのはさまざまなタイプの「古麗人形」だ。「古麗人形」はバービー人形に似たおもちゃで、喀什祖美爾服装が研究開発して販売している。

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「古麗人形」の「生みの親」である排麗旦さんはもともと造園設計を専門に学んでいたものの、卒業後、新疆ウイグル自治区に戻り、ウイグル族が作る刺繡製品を見て、それと服飾デザインを結び付けることを思いついたという。

2018年9月、カシュガル地区で開催される展示会に参加することになった排麗旦さんは、革新的な製品を紹介したいと考えていた。そして、自分の家にたくさんある娘のバービー人形を見て、地元の特色を備えた女性の「人形」を作ることを思いついたという。そして、アイデェライスと呼ばれるシルクの民族衣装の生地を使って小さな服と帽子を作り、髪型はウイグル族の女性がよくする編み方にしたところ、思いもよらぬ人気を集めた。その後、2018年10月に、排麗旦さんは上海の展示会に招かれた際、人形200体を携えて参加したところ、瞬く間に完売となった。さらに、2019年1月には中国新疆カシュガルシルクロード文化冬・春ファッションフェスティバルで、人形を展示したところ、ひときわ注目を集め、多くの業者が提携の意向を示した。それからというもの、人形の注文が絶え間なく入るようになった。

3度の展示会で、排麗旦さんは自信を高め、「古麗人形」というネーミングで大量生産することに決めた。

そして、人形も最初の数タイプから、現在の約200タイプまで増やした。排麗旦さんが作る「古麗人形」は、新疆ウイグル自治区以外の地域にも「進出」している。今年、新疆旅行が大ブームとなっているのを背景に、「古麗人形」は現物販売では追いつかなくなり、今では予約販売スタイルとなっている。そのため、排麗旦さんは自信をさらに強めて、「古麗人形」を作り続けている。そしてここ数年、周りの女性たちを率いて「古麗人形」を製作してきたことで、彼女たちに自信を抱かせるようにできただけでなく、排麗旦さん自身もまた「古麗人形」を作ることの価値を見出すことができたという。

排麗旦さんは、「すでに6つの民族の『古麗人形』を作り出している。今後は、56民族の『古麗人形』を作り、一人でも多くの人に新疆を知り、好きになってもらいたい」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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