九寨溝の池に入って写真撮った観光客が処罰されたのは、なぜ?―中国メディア

Record China    2022年8月14日(日) 23時0分

拡大

13日、中国中央テレビ(CCTV)は、美しい池で知られる四川省の観光名所・九寨溝で池に入って写真撮影した観光客が行政処分を受けたことを報じるとともに、その理由を紹介する記事を掲載した。写真は九寨溝。

2022年8月13日、中国中央テレビ(CCTV)は、美しい池で知られる四川省の観光名所・九寨溝で池に入って写真撮影した観光客が行政処分を受けたことを報じるとともに、その理由を紹介する記事を掲載した。

記事は、中国のSNS上でこのほど、観光客4人が同省アバ・チベット族チャン族自治州にある九寨溝で、池の中に裸足で入ってカメラを撮影する動画が拡散し、物議を醸したと紹介。九寨溝の管理局が9日に調査結果を発表し、7日に観光客4人が随意に遊覧用の参道、歩道を外れて池に入たことを確認、4人の行為が観光地の条例規定に違反しているため行政処分を下したことを明らかにしたと伝えた。4人は反省文を提出したとのことである。

その上で「九寨溝の池にはなぜ入ってはいけないのか、ということを疑問に思っている人は多い」とし、管理当局が以前に行った説明の内容を紹介。九寨溝の美しい池の風景は主に石灰華によって形成されており、人為的に物体を水中に入れることでこの石灰華が破壊され、自然修復ができなくなるとした。また、池の水はリンや窒素といった栄養成分の低い貧栄養水質であり、非常に敏感であると説明。そこに人間の足などの物体が進入すると水が富栄養化して藻が繁殖し、湖沼化する恐れがあると伝えている。

記事によれば、九寨溝の奇景は1000万年にもおよび石灰華の蓄積があってこそであり、石灰華の沈積速度は年間1ミリメートル未満だという。(翻訳・編集/川尻





※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携