日本車をボイコット?三菱、スズキ、トヨタがなければ今の中国国産車はなかった―中国メディア

Record China    2022年8月17日(水) 8時0分

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15日、中国の自動車情報サイト・易車に、「日本車をボイコット?三菱、スズキ、トヨタがいなければ国産車の今はなかった!」とする文章が掲載された。

2022年8月15日、中国の自動車情報サイト・易車に、「日本車をボイコット?三菱、スズキ、トヨタがいなければ国産車の今はなかった!」とする文章が掲載された。以下はその概要。

中国の自動車産業発展史において、日本の自動車ブランドは重要な役割を果たしたと言える。国産車が弱く貧しい時代に、日系メーカーが支援の手を差し伸べてくれたのだ。技術譲渡という点では、日本人は確実に欧米人より優しかった。

まず、エンジン技術だ。かつての国産自動車は、お金も技術も人材もなく、自力ではエンジンさえも造れなかった。その時支援してくれたのが日本のブランドだ。三菱の4G13シリーズなど少なくとも10種類のエンジンが中国ブランドの自動車に「就役」し、スズキのG13、F10シリーズエンジンも人気車種に用いられた。トヨタの1ZZ-FE、5A型シリーズ、8A型シリーズは数多くの車種に採用され、吉利汽車は創業時にトヨタ製エンジンを大量に用いた。三菱、スズキ、トヨタの3社がなければ、中国ブランドは車1台すら造れず、現在の成長もなかったのである。

次に、乗用車の技術である。マツダは第一汽車にマツダ6のプラットフォームを輸出し、これがベースとなってオリジナルブランドの「奔騰」が誕生した。マツダは海南汽車とも提携してマツダ323を輸出している。トヨタは第一汽車にクラウンの技術、プラットフォームを輸出しており、第一汽車はこれをベースに紅旗の盛世とH7を造った。日産は東風汽車と提携し、大量のプラットフォーム、技術が採用された。三菱と提携した東南汽車はランサーを原型とした菱帥を造った。

そして、商用車の技術だ。三菱のミニキャブL100は五菱によって消化、吸収され、五菱之光、五菱宏光などのモデルを産んだ。長安の商用車はスズキのランディーがベースであり、長安之星などのワゴン車の原型はまさにこの車なのだ。江鈴汽車と陸風汽車のピックアップトラックはいずれもいすゞのロデオシリーズがベースで、トヨタのハイラックスやいすゞのD-MAXシリーズも取り入れている。トラックではUDトラックスの技術が東風汽車のトラック製造に生かされている。

多くの人が、日本によって中国に移転された技術はみんな時代遅れのものだったと言う。しかし、日本以外の国のブランドはそもそも古い技術であろうがあらゆる技術を中国に譲るつもりはなかった。そこには中国を永遠の代理生産工場にしておき、中国の自動車工業が台頭して自らの脅威になることを防ぎたいという思惑があったからだ。今や中国企業は一定の自主開発力と、自動車工業体系を持つに至り、自動車大国から自動車強国へと進化しようとしているが、日系ブランドが中国の自動車工業をアシストした功績は決して消え去るものではないのだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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