Record China 2022年8月16日(火) 18時0分
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中国では2022年上半期、折り畳みスマートフォンの販売台数が2021年通年の116万台を上回った。メーカー別シェアではファーウェイが50%以上を維持している。写真は同社のP50Pocket。
中国の金融情報会社である東方財富が運営するCINNOリサーチによると、2022年上半期(1-6月)における中国での折り畳みスマートフォンの販売台数は130万台に達し、2021年通年の116万台を上回った。華為技術(ファーウェイ)も販売台数を増やしたが参入企業が増えたこともあり、シェア率50%以上を維持したものの前年に比べればやや低下した。
2022年上半期は、ロシア・ウクライナ戦争やインフレの進行、一部地域における新型コロナウイルス感染症の発生などの影響で、通信端末機器への需要は低迷した。しかし折り畳みスマートフォンは販売台数を大きく伸ばした。CINNOResearchの調べによると、2022年第2四半期(4-6月)の中国市場における折り畳みスマートフォンの販売台数は前年同期比132.4%増の58万7000台だった。
販売シェアトップのファーウェイは2022年第2四半期に前年同期比70%増の31万5000台を販売した。同社が2021年12月に発売した「P50Pocket」は、22年になってから2四半期連続で折り畳みスマートフォンの販売台数の首位を維持した。
サムスンの折り畳みスマートフォンの22年第2四半期における販売台数は前年同期比222%増の約9万7000台で、中国国内での販売台数が小米(シャオミ)を抜いて第2位となった。サムスンの場合には製品のラインアップが豊富という特徴があり、市場全体の拡大により「パイをより多く食べられた」状況となった。
2022年第2四半期に、同分野におけるファーウェイの市場シェアは前年同期比で19.5ポイント下落して53.7%だったが、シェア50%以上は維持した。サムスンのシェアは同4.6ポイント上昇の16.6%だった。その他のメーカーの2022年第2四半期における折り畳みスマートフォンの販売シェアは、4月に発売された維沃移動通信(vivo)のX Foldが10%、2021年12月発売の欧珀(OPPO)のFind Xが7.7%、22年4月発売の荣耀(Honor、ホーナー)のMagicVが6.8%だった。
CINNOリサーチは折り畳みスマートフォン分野で参入企業が増えたことを「市場構造がよい方向に向かい続けている」と評価した。また、折り畳みスマートフォン市場については製造ラインが確立され販売台数と消費者による評価も上昇しているので長期的に見れば良好と分析。ただし、「スマートフォン端末全体としては需要が落ち込んでいる」と指摘し、各社は2022年下半期にはある程度の在庫調整を行い、折り畳みスマートフォンについても比較的慎重な戦略を採用し、新製品の発表を延期するなどで在庫を減らすとの見方を示した。(翻訳・編集/如月隼人)
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