記事は初めに「狼牙へニパウイルスの存在は、中国とシンガポール、オーストラリアの研究者からなるチームが学術誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)』に発表した論文で明らかになった」「2018~21年の間に、中国の山東省と河南省で35人の症例が見つかった」「感染者の多くに発熱や倦怠(けんたい)感、せきといった症状がある」「研究チームによると、トガリネズミが天然の宿主である可能性が高いという」など、「狼牙へニパウイルス」の概要を紹介した。
2人目の英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(London School of Hygiene & Tropical Medicine)で国際公衆衛生学の教授を務めるジミー・ウィットワース(Jimmy Whitworth)氏は、狼牙ヘニパウイルスが、種系では12年に発見された墨江ヘニパウイルスに最も近く、現在特に有効な抗ウイルス薬は存在しないことに言及し、「ヒトへの感染が確認された場合、非常に憂慮すべき深刻な事態となる」と述べた。
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