Record Korea 2022年8月21日(日) 20時10分
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19日、韓国・ニューシスは「最も韓国的な都市と言われる全州市が、国籍不明の外来語の看板や外国語の看板に占領されている」と伝えた。写真は全州市。
2022年8月19日、韓国・ニューシスは「最も韓国的な都市と言われる全州(チョンジュ)市が、国籍不明の外来語の看板や外国語の看板に占領されている」と伝えた。
記事は市内の飲食店や衣料品店が並ぶ繁華街を取材しており、「周囲を見ると外国語表記の看板が容易に見つかる」「本来はハングルの名前だが英語で書いている店も目立つ」と伝えている。看板10枚のうちハングルで書かれているものは半分ほどにすぎなかったといい、「外国語に比較的なじみのある若者なら、看板を見て目的地を見つけることは容易だろうが、中高年以上になると見慣れない外国語や表現のせいで困惑することが多い」と指摘している。
特に最近人気の街、客理団(ケンニダン)キルでは、日本語しか書いていない日本式居酒屋店、英語しか書いていないカフェなどがあり、「正体不明の外来語看板や外国語の看板が増え、状況は深刻だ」と伝えている。この街は美しい伝統家屋が立ち並ぶ観光名所・全州韓屋村に近いにもかかわらず、「全州らしさ」が全くないとしている。
屋外広告物などの管理と屋外広告産業振興に関する法律施行令には「広告物の文字は原則的にハングル正書法、国語のローマ字表記法、外来語表記法などに合わせてハングルで表示しなければならず、外国の文字で表示する場合は特別な事由がなければハングルと併記すること」と明示されている。しかし、4階以下に設置される5平方メートル以下の看板は許可・申告の対象ではなく、有名フランチャイズの外国語看板は「特別な事由」に該当すると認められ取り締まり対象からは除外されるという。そのため記事は「実質的な規制は困難だ」と指摘している。
ある専門家は「まず公共機関の無分別な外国語使用を自制すべきだ」と指摘。全州市立図書館を例に挙げ、図書館内に入ると「Jeonju's library history」と書かれた看板が目に付くが、誰にでも読める「全州図書館の歴史」という韓国語ではなく英語で表記することは「原語の暴力だ」と批判している。この図書館では他にも英語表記が多用されているという。専門家は「英語を使用する公共機関の多くはデザインのためだと言っているが、言語事大主義だ」とし、「最も韓国的な都市・全州のために、公共機関から意識を変えるべきだ」と述べている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「外国語の看板はオシャレに見えるという時代は終わった。逆にそんな店には行かなくなった」「外国語で書くのがイケてるという発想はそもそもどこから出てきたんだろう」「低レベルでバカっぽく見える英語の看板は嫌いだな。マスコミが助長したんでしょ」「外国では、自国語だけを使うように法で規制している地域もあるよね。伝統文化の都市としてアピールするなら、外国語の看板は規制すべきでは」「書体にもこだわってハングルの看板を出すようにしたら、全州という地域ならではの雰囲気も生かされて特色になっていいと思う」「韓国語と美しいハングルがあるのに、よく分からない変な文字の看板を出すなんて」などの声が寄せられている。
その他、「全州だからってハングルの看板しか出しちゃだめなんておかしいんじゃない?」「公共機関が英語を乱用するのは確かに問題だと思う」「正直、韓国は伝統を捨てて最先端で武装した国じゃないか。伝統なんて、観光用の作り物の韓屋村や韓服レンタル店くらいしか見当たらない。本当に韓国は伝統を守りたい国なのか、胸に手を当ててよく考えてごらんよ」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)
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