中国はもはや韓国の「輸出の家庭菜園」ではない―中国メディア

Record Korea    2022年8月22日(月) 9時0分

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中国紙・環球時報は20日、韓国・ソウル新聞の19日付報道を引用する形で、中国はもはや韓国の「輸出の家庭菜園」ではないとする記事を掲載した。写真は中国・広東省にある韓国製品専門スーパーマーケット。

中国紙・環球時報は20日、韓国・ソウル新聞の19日付報道を引用する形で、中国はもはや韓国の「輸出の家庭菜園」ではないとする記事を掲載した。

記事によると、韓国の対中貿易収支は、今年5、6月に続き7月も赤字を記録した。3カ月連続赤字は、韓国の経済成長にとって大きな動力となった1992年の中国との国交正常化以来、初めてで、「中国イコール輸出の家庭菜園」という公式はもう過去のものとなっている。

韓中貿易はこれまで、韓国が輸出した中間財を中国が加工して全世界に販売する分業構造だった。だが、中国が「中国製造2025」などの産業政策を推進するにつれ、ディスプレーやスマートフォン、電気自動車(EV)、バッテリーなど韓国が「相対的競争優位」にあった分野で今や最大の競争相手となっている。中国は西側の「説教」に耳を傾けず、核心技術の国産化と独自サプライチェーンの構築を急いでいる。韓国が強みを持つ分野はもう半導体一つだけという評価も出ている。

韓国の対中貿易収支が3カ月連続で赤字を記録したのは衝撃の始まりにすぎない。エコノミストによると、韓中間の貿易構造の変化に関する信号は新型コロナのパンデミック前にも出ていたが、米中紛争の激化やロシアウクライナ戦争によるサプライチェーンの崩壊などの変数が増えたことにより、さらに加速している。

韓国・現代経済研究院グローバル経済チーム長のハン・ジェジン氏によると、半導体やバッテリーなど、韓国が技術優位性を保っている主力産業への研究開発(R&D)投資を拡大し、競争力を高めなければ、危機はすぐにやってくる。米国と中国の間で技術的にウィンウィンできる方法を模索する必要がある。

韓国貿易協会国際貿易通商研究院の研究員、ホン・ジサン氏は、「対中輸出の減少は全世界への輸出の減少につながるだけに、輸出市場の多様化が急務だ。中国現地の状況の変化に弾力的に対応するカスタマイズされた輸出マーケティング戦略も強化しなければならない」と述べている。(翻訳・編集/柳川)




※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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