「水」も「電気」も不足する中国、生産活動にも打撃―独メディア

Record China    2022年8月23日(火) 16時0分

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22日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国で60年に1度の高温天気が続いており、水力や電力が不足して生産活動にも影響が出ていると報じた。写真は上海の外灘。

2022年8月22日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国で60年に1度の高温天気が続いており、水力や電力が不足して生産活動にも影響が出ていると報じた。

記事は、今年7月以降、四川省では歴史的な高温、少雨に見舞われ、過去最大クラスの電力負荷によって電力不足が生じていると紹介。四川省に隣接する重慶市でも連日最高気温が40℃を超え、同市内の51の河川で流れが寸断し、24のダムが枯れ、農村の水供給が滞って35万8000人の生活に影響が出ていると伝えた。

また、長江流域における今年7月の平均降水量は141.2ミリで、例年の同じ時期に比べて48.2%少なく、1961年以降で最低だとしたほか、中国南部の一部地域では8月の累計降水量が10ミリにさえ達していないと紹介した。さらに、上海市では今年に入って35℃以上の日が40日を超え、そのうち7日は40℃以上を記録、1873年以降で最多となったことを伝えている。

その上で、電力不足は四川省や重慶市以外にも広がっており、安徽省、浙江省、江蘇省などではすでに一部の化学工業、コンクリート、金属など電力消費が多い企業の操業が一時停止しているほか、上海市では8月22、23日の2日間、黄浦江沿岸の観光ライトアップやプロジェクトマッピングを停止する異例の措置が取られたと紹介した。

そして、今夏の電力不足について華北電力大学経済管理学院の袁家海(ユアン・ジアハイ)教授が「従来、夏の高温に伴う都市の電力不足は数十時間で解決するものだった。しかし今年は38℃以上の高温が何週間も続き、電力供給はピークの状態が続いている。これはかつてない状況だ」との見解を示したことを伝えた。

記事はさらに、中国の2大動力用バッテリーメーカーである寧徳時代BYDがそれぞれ四川省宜賓市と重慶市に大規模な生産拠点を構えていると指摘。現地ではバッテリー材料などの生産企業が停電により今月25日まで生産を停止しており、停電期間がさらに長引いてバッテリー企業がおしなべて生産停止状態となれば、新エネルギー自動車産業に影響が波及する恐れがあるとした。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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