「守ってくれると言ったのに」元慰安婦が尹大統領を批判=ネットは冷ややか「親日派を信じたの?」

Record Korea    2022年8月25日(木) 9時0分

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22日、韓国・京響新聞によると、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんが、慰安婦問題に対する尹錫悦政権の消極的な態度を批判した。写真は慰安婦像。

2022年8月22日、韓国・京響新聞によると、元慰安婦李容洙(イ・ヨンス)さんが、慰安婦問題に対する尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の消極的な態度を批判した。

記事によると、李さんは同日行われたインタビューで「(尹大統領が)大統領になれなくても守ってくれると言った。その言葉が心に響き、信じてきた」とし、「慰安婦問題は韓国の指導者が解決しなければならないものだが、日本に『謝罪せよ』の一言もない」と話した。

尹大統領は大統領候補だった昨年9月に李さんと面会した際、李さんの手を強く握り「日本から謝罪を必ず引き出し、おばあさんたちを傷つけたものをすべて解決する」と述べていた。

ところが、就任から100日が過ぎても解決策を提示していない。今月14日の「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」や15日の「光復節(日本からの解放記念日)」にも慰安婦問題に関するメッセージは出さなかったという。

現在、韓国政府に登録された元慰安婦のうち生存者は11人にまで減っている。李さんは「若者たちに正しい歴史を伝え、繰り返さないようにしなければならないが、法的な賠償、犯罪者の処罰、真相究明のうち1つも実現していない状況だ。必ず謝罪を受けなければならない」と訴えたという。

また、慰安婦問題国際司法裁判所(ICJ)回付推進委員会関係者は「李さんなど国内外の慰安婦被害者らが要求する拷問等禁止委員会(CAT)への付託は、尹大統領が光復節の演説で述べた自由、人権、法治という普遍的価値に合致する」とし、「尹大統領がこの問題から目を背けることは被害者らを傷付ける上、論理的にも厳しい」と指摘したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「親日派を信じていたの?」「尹大統領は光復節に日本との緊密な関係を強調する人だよ」「李さんは本当に人を見る目がない」などあきれた様子の声が上がっている。

また、李さんは20年5月に正義記憶連帯(元慰安婦支援団体)前代表の尹美香(ユン・ミヒャン)議員(「共に民主党」から国会議員に当選、現在は無所属)の支援金流用疑惑を告発していることから、「何十年も続いてきた慰安婦解決に向けた努力を台無しにしたのは誰?」「味方でいてくれた共に民主党をあんなに批判しておいて」「誰よりも積極的に慰安婦問題を解決しようとした人を裏切ったのだから仕方ない」「もう李さんのために戦ってくれる人はいない。この状況をつくったのは李さん自身だ」など冷ややかな声も見られた。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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