台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」は23日、過去3年のアイドル時代劇ドラマの評価が高い作品TOP10を紹介した。ランキングは、ドラマ・映画情報サイトの豆瓣（douban）につけられた評価点に基づいている。

10位は「夢幻の桃花～三生三世枕上書～」で、評価は6．8点。同作は小説家の唐七（タンチー）の人気作品をドラマ化し、天界を舞台に神仙たちの愛や運命を壮大なスケールで描く「三生三世」シリーズの2作目。17年の「永遠の桃花～三生三世～」の続編として20年に公開された。記事は、主演した女優ディリラバ（迪麗熱巴）と俳優ガオ・ウェイグアン（高偉光）の2人が「キャラクター解釈に成功した」とし、「この年に最も人気を博した中国ドラマカップルのうちの1組だ」とした。

8位（8位が同点のため9位はなし）は「花の都に虎（とら）われて～The Romance of Tiger and Rose～（原題：伝聞中的陳芊芊）」で、評価は7．3点。同作は、女優チャオ・ルースー（趙露思）と俳優ディン・ユーシー（丁禹兮）が主演している。記事は、「（当時は）超人気の主演も、多額の制作費も、有名な原作もなかったこの小さなラブコメ作品が非常に話題を呼び、大ヒットしたことは多くの人を驚かせた」と評した。

同じく8位は「周生如故」で、評価は7．3点。記事は同作について、「人気小説を原作とした小説としては非常に珍しく、原作ファンの支持を得ている」とし、主演した俳優アレン・レン（任嘉倫）と女優バイ・ルー（白鹿）の「役作りが素晴らしい」と評した。

7位は「琉璃～めぐり逢う2人、封じられた愛～」で、評価は7．4点。同作は、小説を原作としており、俳優チョン・イー（成毅）演じる天帝の子の生まれ変わり禹司鳳が、転生する度に女優ユエン・ビンイエン（袁冰妍）演じる天界の戦神の生まれ変わりを愛するも、何度も非業の死を遂げるという物語。記事は、チョン・イーについて「小説の主人公のイメージを高く再現した」、ユエン・ビンイエンについて「演技が上手だ」とし、「二人のカップル感が爆発した！」と評した。

6位は「花様衛士～ロイヤル・ミッション～（原題：錦衣之下）」で、評価は7．5点。同作は同名の原作小説をもとにしたドラマで、アレン・レンと女優タン・ソンユン（譚松韻）が主演している。記事は、「このドラマのストーリーはあまり特筆すべき点はなかった」とする一方で、「アレン・レンとタン・ソンユンが小説の中の人物のイメージを生きたものにした」と述べた。

4位（4位が同点のため5位はなし）は「東宮～永遠の記憶に眠る愛～」で、評価は7．6点。同名の原作をアレンジした同作では、女優ポン・シャオラン（彭小苒）と俳優チェン・シンシュー（陳星旭）が主演している。記事は、情景、衣装やメークや道具、演技の全てがそろっていて、原作小説の再現度が非常に高い」と評した。

同点で4位だったのは2部構成の「星漢燦爛」「月升滄海」。同作も小説を原作としており、俳優ウー・レイ（呉磊）と女優チャオ・ルースー（趙露思）が主演している。記事は費振翔（フェイ・ジェンシャン）監督について、「費氏が撮ったシーンはかなりレベルが高い。『星漢燦爛』は珍しくアイドル時代劇の題材だったが、同氏はこれを（今までとは）別の質感で撮影した」とし、「今後の古偶劇は『星漢燦爛』『月升滄海』の基準に従って、いつもの陳腐なラブ要素を散りばめるパターンをやめてほしい」と述べた。

3位は「蒼蘭訣」で、7．7点。同作はワン・ホーディー（王鶴棣）演じる傲慢（ごうまん）な悪魔と、ユー・シューシン（虞書欣）演じる仙女の恋を描くラブストーリー。今夏のダークホース的なドラマとして注目を浴びた。記事は同作について、「ストーリーとキャラクターの設定は古風だが、感情は非常に繊細で、多くの細かい部分で人を感動させる」と評した。

2位は「夢華録」で、8．0点。同作は、元曲の「趙盼児風月救風塵」を脚色した原作や、主演したリウ・イーフェイ（劉亦菲）とチェン・シャオ（陳暁）のビジュアルや演技の良さで話題となった。記事は、「主演の2人は本当に演技が上手で、（アイドル時代劇の）つまらない常とう手段であるラブ要素を撒き散らす必要がなかった」と述べた。

1位は「運命の桃花～宸汐縁～」で、8．3点。記事は、「チャン・チェン（張震）とニー・ニー（倪［女尼］）の2人が映画俳優の“神壇”から降りて、アイドル時代劇を撮影したので、みんな大注目した」とし、放送開始前には、衣装やテーマが似ていることから「『三生三世』シリーズのコピー版にすぎない」と指摘されていたことにも言及。一方で「放送開始後、みんなが見方を変えた」とし、「主演2人が演技でドラマ全体を支えた。2人は繊細で感動的な演技で、アイドル時代劇の愛を完全に昇華させた」とした。（翻訳・編集/刀禰）